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「オレだけ?」※
ひょい、と抱きかかえられて。
少し隠れた木に背を押し付けられる。
「っやだやだ、外でなんて、やだ」
「誰もこんなとこ、この時間から来ねえよ。それに一応隠してやってるだろ」
確かに、少し暗くなりかけてきてて。
ルカみたいに強くないと、こんなとこ、来ないと思うけど。
「……やだ……っ」
外でなんか、マジでやだ!
だれか助けてー。
思うのに、唇が重なってくると。
舌で、応えてしまう。
「……ん、ふ……」
どーなってんだ、オレ。
ルカの手が、服の下からするりと入って、乳首を掠める。
「んっ……」
ぴく、と震えてしまうのはもう。
……全部ルカのせい。
「……っあ……っん、う」
喘ぎで外れたキスは、すぐに顎が掴まれて、また深く重なる。
しばらく、キスされて、はあ、と息が熱くなって漏れる。
「……ル、カ……んっ」
「――――……嫌だったんじゃねえの?」
意地悪く、言う。
「……っ」
誰のせいだよっ。くっそぉ――――……。
「……反応良すぎなんだよ、お前」
「っあ……っ」
ぎゅ、と目をつむって、顔を背けたら。
その首筋に軽く噛み付かれた。
「ひぁっ……や……」
ルカの腕に手をかけて、ぎゅと握る。
「――――……ソラ」
「……っあ……」
下に触れられて、あっという間にその気にさせられる。
「ソラ、嫌ならやめるけど?」
「……っ」
ここで、やめる、とか……っ。
マジで、ひどい……。
「――――……っ」
悔しくて涙が滲む。
「どーする、ソラ。オレは別にやめてもいーけど」
言うくせに、握ったそれを、きつく扱く。
「……っ」
のけ反った先に、ルカの、顔。
やめてもいいとか言ってるくせに。
めちゃくちゃ、興奮してる、顔。
ゾクゾク、する。
熱くて、もどかしくて。 つ、と涙が、目尻から落ちた。
「――――……やめ、ないで……」
「……OK」
く、と喉の奥で笑う声。
背を木に押し付けられてるオレの前に、不意に膝をついて。
「……っ? ……ひっ」
熱い口内に引き込まれて、襲われた快感に一瞬で取り込まれる。
「あっ……んん、やめ……や、め」
そのまましばらく、好きに刺激されて。耐える事もできずに、閉じた瞼の裏が、激しい感覚に、真っ白になる。
しつこく、ビクビク震えてしまう体を、立ち上がったルカに、抱き止められる。
「……早すぎ」
くく、と笑う。
…………っ意地悪!!
涙いっぱいの瞳で睨みつけると、その目を、唇で吸われる。
「泣きすぎ。――――……そそられるって、言ってるだろ」
「……っ」
そんな事言われたって……!
「……終わりにしてほしかったら、泣き止めよ」
「……ん?」
「ん?てなんだよ?」
「……終わり、にしてくれるの?」
「ここで突っ込んだら、お前、宴までもたねえだろ」
「――――……え。でも……ルカは?」
「別に……少しすれば収まる」
でも。
……服越しに触れてる、ルカのが……めちゃくちゃ気になるんだけど。
――――……なんか。
オレだけ、気持ちよくして、終わりって。
……なんてそんな事、するんだろう。
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