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「外なのに」※
「……普通、自分がしたくてするんじゃんか……何でオレだけ……」
そう言ったら、ん?とルカがオレを見つめた。
「ああ……まあ、普通はそうだろうな」
「――――……」
「オレ、お前が気持ちよさそうにしてんの見たくて触ったから別に」
「…………」
「て思ったけど――――……してほしそうな顔、してんな?」
「………っ」
ぐい、と顎を掴まれて、上向かされる。
「する? ――――……この後辛くても文句言うなよ?」
……激しすぎるから、いけないんだと思うんだけど。
別に、短く済ませてくれるなら。
そんな事思ってると。ルカが、ふ、と笑う。
「してほしそうだな」
「……っだって、オレだけって……」
ぷ、と笑うルカ。
「短めにしてやる」
ニヤニヤするのがムカつくけど。
キスされて舌が絡んでくると、もう、すぐ力、抜けるし。
指で散々慣らされて。感じすぎて、震えていると。
背を木に預けたまま、脚を抱えられて。
先端、あてがわれて。
「――――……っ?」
何で、入って、こないんだろう。
思って、ルカを見上げると。
「入れてって言えよ、ソラ」
「……っ」
悔しい。けど。
なんか。
中が――――……疼くとか。
……ルカに抱かれるまで、知らなかった感覚が……。
もう、意地張ってても。
いいこと、無い気がする……。
「……ルカ……早く、中……入れて」
ぶる、と震えながら、ねだった瞬間。
く、と笑うルカが。
「――――……は。素直……」
言いながら、脚を持ち上げられて。
ず、と激しく、突き上げられた。
「……っん、あ……っぁ……!!」
衝撃で、イってしまう。
「は。――――……中、すげえな」
「……んん、ぅっ……」
ああもう。
こんな外なんかで――――……何してんの、オレ。
揺さぶられながら、仰け反って。キスされて。
霞む瞳で見上げると。
「……え?」
なんか。
ふわふわ、したのが……上、飛んでる……。
「ル、カ、あの……っ」
「ん?」
「あっ……っ……あの……っっ」
「……んだよ? 今終わらせるから、待ってろ」
そんな言葉で、深く貫かれて、全身に震えが走る。
「ひあ……っ……あ、あっ……んぅ」
ルカが中でイって、同時に扱かれて達して。
ビクビク震えてる体を、抱き締められる。
少しして、ルカが何かを唱えると、ふわ、と体が包まれて。
あ。これが、清めるとかいってたやつか……とぼんやり考えてて。
ルカに服を整えられて。ぼんやり、見上げると、
再び、深いキスに塞がれた。
「……っん、ん……っ……ん……」
ヤバい。ほんとに、もう、ルカとするの、気持ち良くなってる。
こんなとこで、こんな事するとか。
女の子とだってした事ないのに。
……ていうか、普通無いか。
……あ、そうだ……。
さっき、何かが、ほわほわ、空を飛んで――――……。
「んん……る……んっ……ンン!」
「……あ? さっきからなんだよ?」
機嫌悪そうに言いながら、唇を離す。
「っルカ、何か、さっき、フワフワしたのが飛んでて……」
「鳥じゃねえの?」
言いながらまたキスされそうになるけど。
「あ、居た……」
なんか、それ、が。
ふわふわ、と。降りてきた。
「ルカ……あれ……」
空を見上げたままのオレに、やっと、ルカも一緒に見上げてくれた。
「何これ……」
翼も無いのに、フワフワと飛んでる、猫みたいな姿の……。
変な生き物が、オレの腕の中に、降りてきた。
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