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「可愛がるって」※

「反応はすげえするし、喘ぎもするんだけど――――……」 「……っ? …………」  にや、と笑ったルカが、唇を重ねてきて。  深い、キスになる。 「……ん、ん……っ」  ゆっくり、少しだけ離れて、今度は、ふ、と苦笑い。 「発散させてもダメなのかと心配になってきてたのと――――……やっぱり、お前の瞳が開いてねえと、つまんねーなーと思ってたとこ……」  くす、と笑って、また唇、塞がれる。  舌が絡んで、吸われる。 「…………ん、ぅ、ん……っ」  キスだけでも、ひどくゾクゾクするのに――――……  ルカが腰を動かして、中を突いてくる。 「ひ、ぁ……あ、あっ……っ……」 「お前の中の甘いのがさ――――……」 「……っ……ん……?」 「……なんか、うつってくるんだよ。すげえ、性質悪い、媚薬みたいな……」 「――――……っ」 「まあおかげで、さっきからずっと、お前に付き合ってても、全然萎えねえんだけど」  ぐ、と奥まで突き上げられた瞬間。オレはまた大きく震えて、イきそうになるのを、堪える。 「…………っ…… っんっ…………はぁ……」  ぎゅ、とルカに抱き付く。 「……ソラ、気分、悪くねえ?」 「――――……ん……」  快感で、朦朧とした意識の中で、辛うじて、頷く。 「何度イっても、おさまんねえし、まあ正直、このままずっと正気戻んなかったらどーしようかとマジで思ったけど……」  熱い手が、背を抱き締めて。  耳元で、ほっとしたような息とともに、囁かれる。 「とりあえず、大丈夫そうだな……」 「――――……ごめ、ん、心配……」  そう言うと。  ルカが、ふ、と笑った。 「何でお前、狙われるんだろうな。危ないからって下がらせたらその後ろからつかまるって……」  苦笑いしてるルカの言葉。 「……一番、弱そうだから…かなあ……??」  思った事をなんとか口にすると、ルカは、ぷ、と笑う。 「――――……良かった、ソラ。戻って」  頬にキスされる。    ただそれだけなのに、まだ中に居るルカを、ぎゅ、と締め付けてしまうと。 「――――……まだしたいか? ソラ」 「――――……」  ……うん。  まだ、疼いてるのだけは、分かる。  今は、とりあえず意識もあるし、ルカの事も当然分かるし。  ずっとしてくれてたっていうけど、そっちの記憶はほとんど無いけど。  あの花の影響、もうひどくないのかもしれないけど。  でも、奥が疼いてしょうがない。  それは、いつもよりも、断然激しい、渇望みたいな感覚で。   「……ルカが、できる、なら……」  そう言ったら。ルカは、クッと笑い出した。 「何だそれ。出来ないとか、あると思うか?」 「……だって、ずっと……しててくれた、んでしょ?」 「――――……今までのは、お前意識なくて。ただ、処理してただけ」  目の前で、形の良い唇が、ニヤリと笑う。 「こっからは――――……めちゃくちゃ、可愛がる」  ――――……優しく笑うルカに、胸の奥が、とく、と弾む。 「……うん……」  咄嗟に頷いて、ルカの首に腕を回して、抱き付き直す。 「いっぱい――――……かわい、がってよ……」  勝手に口をついた言葉。  ルカが目の前で、少し驚いた顔をして。 「……まだちょっとおかしいか?」  くす、と笑う。  どうだろう。わかんない。おかしいのかもしれない。  ――――……でも、なんか。 体が熱くて死にそうに頭が溶けてた時。  はっきりした記憶は、全然無いんだけど。  ルカが呼んでくれてた声だけが、救いだったみたいな。  そんな感覚だけ、こうしてると、よみがえってくる。 「……ルカ、ずっと……呼んでて、くれた?」 「ん?――――……ああ、呼んでた。意識、戻るように」 「なんか……それだけ……覚えてる」  そう言うと、ルカは、ふ、と笑った。 「オレの声だけ、覚えてんの?」 「――――……ん」 「ふーん………」  くすくす笑ったルカが、ぐいとオレの太腿を更に割って。  脚を上げさせたかと思うと。  ゆっくり抜いたそれを、ぐ、と奥まで入れてくる。 「んんっ…………ぁ……っ」  疼いてる中を、激しく擦られて、腕は力を失って、ルカの首からずり落ちた。 「……っ………んっ、あ――――……っ」  ずり落ちた先で、シーツを握り締める。 「っぁあ……」  なんか。  いつもも死ぬほど、気持ち良いんだけど――――……。  ゾクゾクが、激しすぎて。  涙が、いつも以上に、溢れ落ちていく。  ビクビクしてる体に触れて、ルカが、オレを覗き込んできた。 「ソラ、平気か?」 「――――……っ………」 「――――……まだ残ってるみてえだよな……怖いか? 快感強すぎて」 「………っ」 「少し弱めるか? 震えてる、ソラ」  ルカが一回止まってくれて、そんな風に聞いてくる。  なんか。優しくて。――――……胸が、痛い。  いつも、やりたいようにやるくせに。  そんな優しく。して……。 「――――……かわ、いがって、くれる……でしょ?」 「――――……」 「……きもち、い、だけだから――――……  そうして、よ……」  そう言ったら、ルカはじっとオレを見て。 「――――……ほんと……可愛いな、ソラ」  くす、と笑うと。 「……知らねーぞ。死ぬほど、可愛がるから……」  息も付けないような、キスを、しながら。オレを抱き締めて。  オレを、支配、してく。  

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