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「熱い」※
ルカが、全部、熱い。
触れてくる手も、体も、舌も。 吐息も。
熱くて、もう、全部溶けそうな気がしてしまう。
「……ン、あっ……っは、ン……」
大きく脚を割られて、中を激しく突き上げられる。
気持ちいい所を擦って、奥を突いて、きゅ、と締め付けるとかき混ぜられて、仰け反る。
「……ぅ、んんっ……っ……んっ、あ、や……るか――――……」
震える手で、ウエストを押さえてるルカの手に、触れる。
「――――……気持ちよさそうだな、ソラ……」
オレが触れた手が上がってきて、顎と頬にかかって。
のけ反っていたのを戻されて、激しいキスをされる。
「……ん、んんっ……ん、ふっ…………ひ、ぁっあっ」
抜かれて、また突き上げられる。
そのままルカは動きを止めるのに、体も脚も、びくびく、震えが止まらない。
「……っは…… っぅ、ん……」
涙がボロボロ零れてくる。
「――――……は。かわい、お前」
瞼をべろ、と舐められて。咄嗟にぎゅ、と目を伏せる。つむった事で、さらに零れた涙を舐め取られる。
「ソラ――――……」
ぐい、と後頭部に手がまわって、抱き寄せられて。深く、キスされる。
奥、突き上げたまま、動かないで、深い深いキスだけ、繰り返される。
「――――……る、……ンん、っ…… る、か……っ……」
唇の間で、うわごとみたいに、何度もルカの名前を呼んでしまう。
「――――……ソラ……」
くす、と笑われて、ちゅ、と頬に口づけられる。
「もう今日、お前とどんだけしてたか、わかんねえな……」
クスクス笑われて。
ルカを見上げる。
ルカって、いっつも長いけど――――……。
今日のはこれ、オレに付き合ってくれてるんだよね……。
しかも、オレが意識無い時から、ずっと。
「……る、か」
そっと、ルカの頬に手を伸ばす。触れると。ルカが、ん?とオレを見つめる。
「どうした?」
「――――……い、つも……」
「ん? んだよ、ソラ?」
唇にちゅと軽いキスをされながら、言葉を紡ぐ。
「――――……た、すけて、くれて……」
「……」
「――――……ありがと……ね」
ぎゅと、その背に震える腕を、回す。
ふ、と笑う気配がして。
またキスされる。
腰を、ゆっくり動かして、中、擦りあげるみたいに、刺激されて。
んん、と声が漏れる。
少しだけ、唇を離して、ルカが、オレの頬に触れた。
「ほんとは、助けるとかの前に――――……連れて行かせたくねえんだけど」
く、とルカが笑う。
「何でお前そう簡単に持ってかれるかな……紐でオレとしばっとくか?」
「……っ……」
「――――……離れんなっつの……」
ぐ、と深く繋がって。
声も出せず、噛みしめた唇に、すぐに、熱い舌が割って入ってきて、奥に潜り込んでくる。
「っふ――――……ぅ、ンん、ん……」
「――――……今日のはマジで、焦った」
朦朧とした中、ルカの声がする。
「中で、食べられてたらってさ――――……」
「……オレも。溶かされるのかと思った……」
顔見合って、お互い、は、と熱い息の中。苦笑い。
「この程度で済んで、マジで良かった」
「――――……」
「つか、これは完全に役得だけど――――……」
に、と笑って、言葉を失ったオレに、深くキスしてくる。
「変な感覚全部飛ぶ位めちゃくちゃ激しくしてやるから――――…… これ、終わったら、一回寝ろよ」
そう言って。
ルカが、オレの脚を抱えて、更に深く重なりながら、またオレに覆いかぶさるようにして。
「……んっ、う……っ………」
「――――……ソラ……」
耳元で、名を呼ばれる。
きゅ、と心臓が痛い。
そこからはもう。
――――……なんか。意識が飛んじゃって。
何も考えられなくなった。
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