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「甘すぎ」1※

  「ソーラ……」 「……っ」 「指舐めて」  口の前に指を出されて。  やだよ、そんな事、と思うのに。 「――――……ソラ?」  ちゅ、と首筋にキスされて、耳まで舐められる。 「あっ……」  開いた唇に、少し指が触れる。 「舐めて」 「……っ」  誘われるままに。ぴちゃ、と指を舐めてしまう。 「……ちゃんと濡らして」 「ん……ぅ……」  首筋にキスされて、舐められて、また耳に舌が入って。  オレの舌に、ルカの指が、絡む。 「……んふ、……っン」  指で――――……いつもキスされてるみたいな感覚に襲われる。  ああ、なんか……頭、おかしく、なりそう――――……。 「……ソラ、もーいいよ」 「は……、ふ……」  最後に舌を指で挟まれて、びく、と体が震える。  その舌を今度は、ルカの舌に奪われた。 「……っん……」  舐めた指が、服をめくって、後ろに入って来た。 「……っ……」  すぐそこに、ベッド、あるのに――――……。 「…ん、ん……っあっ…」 「ソラ……」  いっつも。いっつも、ソラソラって、何回も、呼ばれる。 「……っ」  慣らされた後ろに、あてがわれた熱いのが、一息に中に押し込まれた。 「……う、あ……ああっ……ん!」  背はドアに、前は、ルカと密着して。脚を抱え上げられてこんな風に繋がるって。それで嫌じゃなくて、完全に気持ちいいだけって。 「……ソラ、こっち向いて」  貫かれた衝撃に、俯いて、唇をかみしめていたら、そっと頬に触れられた。 「……ふっ……ル、カ……」  熱い。ルカ、全部、熱い。 「――――……可愛いな、ソラ……」  軽々抱えられてて、突き上げられて、めちゃくちゃ抱き締められる。 「んん、あ……っ……あ、んっ」  だめだ。  もう、声、が……高くなる。 「……っる、か……っ」  涙が、ぼろ、と零れる。  もう気持ち良すぎて、頭おかしくなりそうで。 「はは。――――……可愛い、おまえ……」 「……っんんんっ……」  抜かれて、一気に押し込まれる。 「る、か……ルカ……っ――――……」 「……ん?」 「……キス、して、よ……」  言ったすぐ後、もう、深くキスされてて。  舌が奥まで入ってくる。 「……ンぅ……っ……」  上も下も、奥までルカで塞がれてて。  壁との隙間に挟まれて密着して、抱き締められて。  ここまで全部、くっついてる人。  ルカが初めてで。  つながった場所が、熱すぎて、本気で溶けそうな気がする。 「……あっ……あ、ぅ……ン……」  唇の間で、ルカの息が荒くなると。  ゾクゾクして、後ろが、疼く。  どうなってんだ、オレの、体。  ――――……一瞬、そうも思うけど。  でもそれはほんとに一瞬で。  信じられない気持ち良さに、またすぐ何も考えられなくなる。 「――――……はー。ほんと……かわいーよなあ……」  甘えてるみたい。  今日のルカの、口調。  さっきまでヤキモチなのか、よくわかんない事で怒ってるみたいな事言ってたくせに。 「……ソラ――――……好きだよ」 「……え…… あっ…… っ!……」     ――――……不意打ち。  好きだよ、なんて…… こんな風に、言われた事、あったっけ……? 「……あ、あ……っ……ん、ン……っ」  奥まで入れられたまま腰を押し付けられて、中、深く抉られて。 「ソラ、かわいい」  ルカの肩にしがみついて、耐えてたのに、耳元で囁かれて、中に舌を入れられたら。もう駄目で。 「……っあ……!」  ぐちゅ、と湿った音に脳が溶かされた瞬間、奥を突かれて。  触られないまま、達してしまった。――――……向かい合って密着してるルカの腹筋にも、かかってしまって。 「あ、ご、め……」 「……謝んな」  くす、と笑ったルカに、深くキスされる。  達したばかりなのに、またそのまま刺激されると、ぴく、と震える。 「――――……っは……可愛い……ソラ」  ルカの手が、震えたそれにかかって、握られて。  もう気が、遠くなる。  もう絶対、ルカ、酔ってる……。  甘すぎて――――…… 無理。

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