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「愛しいとか」※
「でも、いいよな。魔物とかと戦うために、鍛えなくても良い世界」
「うん。まあ。オレの国はね……あと、運よく平和な時代だったというか……」
「まあこっちも、魔王を倒せたら、魔物は消える筈だし。そしたら、大分平和になるから。とりあえず、最優先はそこだな。あとは、魔王の出どころも違う意味で気になるしな」
そんな話をしながら、入り組んだ道を歩いていると、いつの間にか、ルカの部屋の前。
ルカがドアを開けてくれて。一緒に中に入る。
「――――……よし」
不意にそう言ったルカは。またまたオレをひょい、と抱き上げた。
「え」
大股で歩いて、オレを運んで、ベッドに降ろした。
「靴だけ、脱げよ」
「……うん」
どうせ、抵抗しても無駄だし。……抵抗する気もそんな無いし。
言われるままに、靴を脱いで、ベッドの下に置いた。
ルカも色々持ってたもの、全部、ベッドサイドのテーブルに置いていく。
置いたものの中に、短剣が見えて。
いつも持ってる大きな剣は置いてたけど、こういうのはちゃんと持ってるんだなーと、思って見ていると。
「……ん?」
視線の先に短剣を見て、ルカがオレを見つめる。
「……いつ、戦っても良いようにって、いつも思ってる?」
「まあ。そうだな」
「……大変だね。気が抜けなくて」
「――――……」
ふ、とルカが笑う。
「ここは警備も厳重だし。結界も張ってるし――――……」
ルカがベッドに膝を立てて乗ると、ぎし、と軋む。
「それに、一緒に居るのお前だから」
「――――……」
ぐい、と引き寄せられて。
唇が重なる。
「今からは――――……気ぃ、抜く」
「……そうなんだ」
そんな風に言われて。
――――……なんか、すごく、嬉しいと思ってしまうオレ。
「……ルカ」
名前を呼んで、ルカの腕に触れると。ルカは、オレを見つめて、笑む。
最初はゆっくり、キスされて。
後頭部に触れる手に、より引き寄せられて。
だんだん、深く重なる。
キスされて、全部意識を奪われている内に、気づいたら全部脱がされてて。
ルカの熱い手が、触れてくる。
「ん、ぁ……」
胸を散々弄られて、ぶる、と首を振ったら、すぐにまた唇を塞がれて。
キスされたまま、つねられる。
「ん、ンっ……ふぁ……」
脚を割られて、どろりとした液体が、かけられて。
ルカの指が、中に入ってくる。
「……ひぁ……っあ、――――……んぁ……っ」
なんか、ルカ……すごく興奮、してる気がする。
キスの間の息が熱いし、手がいつもよりも早く慣らそうと、少し乱暴に動かされてる気がする。中の感じる所を強く刺激されて、ルカの体の下で、我慢できなくて、ビクビク震える。
「……ん、んん…………っ」
「――――……」
激しくされて、シーツを手繰り寄せて握り締める。
性急だけどそれでも、まったく違和感が無くなる位まで、中、慣らされて。ゆっくり、指が、抜かれた。抜かれると。ぞく、とした感覚と。
早く。中に、という。
……信じられない感情が、自分の中に、浮かぶ。
「――――……ソラ、入れるぞ?」
焦れたみたいな声がして。
更に脚、開かれたと思ったら、すぐに熱くて硬いルカのがあてがわれて、入ってきた。
「……ん、あ、……ぁ……」
待ってるみたいに、受け入れたのに。一度少し抜かれる。少し奥に入れて、また、抜いて。なじむまで。いつものように、それを何度か繰り返してから、奥まで、突かれた。
「……っああ ……んっ……」
――――……気持ちいい。
何なのこれ。なんで、こんなに、気持ち良いんだろう。
「……ん、あ、あ、……っんん……」
めちゃくちゃ、逞しい男に組み敷かれて。
いろんなこと、されて。
脚、開かされて。体の真ん中に、ありえないもの、入れられて。
もう何で、こんなに――――……気持ち良くて。
――――……愛しいとか。ほんと、何でかって……。
「……ん、あ――――……っ」
不意に、びくん!と体が大きく震えて。息が出来なくなる。
頭の中真っ白で。中のルカを、きつく締めて。それから、その背に、ぎゅうっと、抱き付いた。
息、できない――――……。
喉が震えて。ヒクついていたら。
ルカが、「キツい。ソラ――――……締めすぎ」と、少し眉を顰めて、苦笑い。
色気がありすぎて。ゾクゾク、する。
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