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「めっちゃラブラブ?」
「ていうか、それがいちゃついてなくて何なんだか………ま、いいや。あ、どうだった、ソラ。ルカの城、行ったんだろ?」
「うん、行った。広かった、なんか大きかった、色んなものがあった」
「ふーん? って、それじゃよく分かんねえな」
ジェイが面白そうに笑う。
「何が一番楽しかった?」
「んー。全部、面白かったけど……宝物庫かなあ?」
「何か宝あった?」
「うん……あーでも、思ってたより地味なものが多かった。変な魔物の爪とかさ、岩みたいなのとか」
「へー? 岩?」
「磨けば宝石になるってルカは言ってたけど。今の時点では、岩というか石というか……」
はは、と、ジェイが笑ってて。瞬間、はっと思い出した。
「あ! そういえばさ、へんな魔物のうちわで死ぬとこだったんだよ、オレ!」
「……ふうん? どーいう意味?」
ジェイが、冗談だと思ってるのか、クスクス笑う。
「冗談じゃないぞ。それ、ものすごい威力の風が起きるやつで、ソラは間一髪、頭吹き飛びそうになってたんだよ」
ルカが思い出すのも嫌という顔でそう言うと、ジェイはオレを見て、お前はほんとに色々気をつけた方がいいぞ、と苦笑いを浮かべた。
「あ、そーだ、ルカ、今、食材を色々詰め込んでるんだけどさ。皆が好きで良く食べる物とか、ある?」
ジェイにそう聞かれたルカは、少し考えてから。
「まあ皆、割となんでも食べれるから。相手が何日目で見つかるかも分かんねえし、保存がきくものをメインで頼む。あと、船の中の料理はソラに頼むから、ソラとそこらへん話してくれるか?」
「了解。ソラ、来ーい」
ニヤ、と笑いながらオレを見て、ジェイが手招きをする。
「一通り、調理の仕方説明しとくか?」
「うん」
「まあでも、アランも出来るから、分かんないことは聞けると思うけど」
「うん。でも、聞いとく。まだ時間ありそうだし」
「OK。じゃあ、こっち来な」
「うん」
オレがジェイの後について歩き出すと、「なあ、ジェイ」と、ルカがジェイを呼び止めた。
「ん?」
「アクセサリーを作る店って無いのか? 見当たらねーんだけど、この町」
「あー、町のはずれなんだよな。えーと……入口から進んで左奥の方にある」
「分かった。ちょっと行ってくる。ソラを頼むな?」
「ん、分かった」
ジェイが頷くのを確認して、ルカはオレを見る。
「すぐ戻るから」
オレの頭を撫でてから、店を出て行く姿を見送る。ドアがしまると、ジェイはオレを見て、ふ、と笑った。
「……ほんっと、過保護だなー、お前の王子。ソラを頼む、だって、少し離れるだけなのにな?」
ニヤニヤ笑いながら言われて、そろそろジェイとかアラン位にはオレのことを言ってもいいんじゃないのかなあ、なんて思いながら、苦笑い。
ルカはオレが、急に消えるかも、て、きっと思ってるんだよね。
可能性として、あるかもって。まあ、オレも……少しは思うけど。
これじゃあ、少しの間も離れられない、めちゃくちゃラブラブな人達みたいに思われているのではないだろうか……。
そう思うと、めっちゃ恥ずかしすぎる……。
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