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「好きかも」※

 ルカのキスは、激しい。  すぐ、頭、真っ白に、なる。  ルカの手が後頭部に回って、髪の毛に滑り込んで。優しく撫でられると、すぐゾクゾクした感覚に襲われる。  片方の手は、体をなぞって、感じるところに触れてくる。  キス、深すぎて、呼吸がうまくできないでいると、なんだか余計に、ルカだけでいっぱいになってしまう。 「ンん、あ……ッ」  キスだけで真っ白な中で、手がオレのを包んで、きつく扱く。  腹筋に力が入って、あっという間に達して、なのにそのまま、続いて触れられる。 「……あ……っ……ぁっ……や、ぁ……」 「ソラ……」  耳元で囁かれて、舌が入ってくる。  ぐちゅ、と頭の中で響く、水音。「可愛い」と、頭の中に直接叩き込まれてるみたいな言葉に、ドロドロに溶かされてくみたいな気分。 「……あ、ンんっ……」  ぶる、と震えて腰を引くけど、離してくれなくて、痙攣しながら達した。  瞬間。もう訳も分からなくなってる中、ぐい、と開かれた脚の奥、あてがわれたルカのが、オレの中に入った。 「――――……ッ!」  イったばかりだったのに、衝撃にまた、オレのから、零れたものがオレの腹を濡らした。 「……ん、んんっ……ぁ」  ルカが体を上げてきて、オレの真上に。  シーツを握り締めてた指を絡めとられて、握られたまま、頭の横でベッドに括りつけられる。 「……は……っ……ん、ん……ッ」  ああもう……だめだ、もう、気持ちよすぎて、おかしくなる。 「ルカ……キス、したい」  言うと、すぐに、キスされて、息もできないくらい、深い。  もう。ほんと。  ……雄って感じ、すごいなぁ、ルカ。  草食系に対して、肉食系って言われてたけど。もうルカ、猛獣の肉食系って感じ……。 「ふ……っは……んん、……んっぁ」 「ソラ」  名前呼ばれるだけで、ゾクゾクする。  唇の間で声があがって、たまに息を吸って、またそれですぐに塞がれる。 「……ん、ンっ――――……」  ああもう。気持ちいいしか、無い……。  なんでこんな、激しいのに。気持ちいいしか、無いのかな。 「……ル、カ……」  オレが名前を呼ぶと、ルカは、激しくなる気がする。  ……オレがルカに名前を呼ばれて気持ちいいのと一緒で、ルカも、そうなのかな、と思ったりする。  なんかオレ。  ルカと、こんなことばっかりして。ずっとずっと、一緒で。  これを、なんだか幸せって、思ってる気がする。  ルカ、居なくならないでほしい。  魔王、無事倒して、王様になって。その時、オレ、ルカの隣に居られるかな。  ずっと、こんな風に、居れるかな。  ……居れたら、いいな。  オレを抱くとき、ルカは、よく目を合わせる。  強い、綺麗な瞳。  目が合うと、少し、細められる。    いつも、結構乱暴だし、横暴だし、偉そうだし。すぐ妬くし。  抱き方だって、結構激しい。  でも。  ……大事なところで、ものすごく優しいのが、いつも分かる。  オレにだけじゃ、なくて。  ……仲間にも。  …………多分、この世界の人、皆に。 「……ルカ」  名前を呼んだら、何でだか、涙が滲んだ。 「……ルカ、オレ……」 「ん?」 「結構、オレ……」 「ん」 「――――……ルカ、好きかも……しんない……」 「かもって……」  ルカは、クッと笑い出しながら。 「……でも、お前から言ったのは、初かもな」  言いながら、オレにキスをする。 「――――……はは。可愛いな、ソラ」  言ったルカに、深く、突かれて、そのまま抱き締められる。 「……ソラ」 「……っ……」  ……それから、めちゃくちゃ激しくなってしまって。  今言ったのを、ちょっと後悔した。  

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