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collector 4
金目銀目の双眸には確かに自分の恋人を裏切る気はないと言う意志が宿り、この男に屈する気はないと言う強い思いが見て取れたのに……と、やはり呼吸のような溜め息を零す。
「あぁ────っ」
男の長大なモノを受け入れて、散々焦らされた体が精を吐きながら激しく撓る。
あれほど抵抗していた瞳は快楽で濁り、曇ったそれには男の顔しか映っていない。
────ああ、この男もまた、Ωであることに抗えなかった
侍従はそう思うとうら寂しさを誤魔化すように透けるように薄い布地で出来た服を身に着ける。
「あぁっ ぅ、おくぅ おくにキて ぁ、ぁん、あぁんっ」
男が揺さぶるのに合わせてひっきりなしに上がる嬌声を聞いていると、声の出るオモチャが壊れて繰り返し繰り返し同じ音を零しているように思えて、侍従はそっと部屋の隅へと身を引く。
浅黒い肌、
砂漠と同じ色の髪、
月と同じ煌々と光る瞳、
この国の王族ならではの外見を、すがめるように見つめて侍従はまるで人形のように立ち尽くす。
「は はは!どうした?恋人のことはもういいのか?」
「こ い ────っやっ!やめ はな、っ ぁっ ィ っうっ 」
悪趣味だ……と侍従は思うのにそれは決して表面には出ない。
「ぃやぁ っ抜い 抜 っ」
「ほら、俺の子種が欲しいんだろう?」
「いらな っやめて……やだ、ナカは っぬい 」
「根元まで咥え込んでおいて何を言う」
「ち、俺じゃな っぅ、あんっぁ、ィ 」
男の背中が大きく弧を描き、Ωの上に覆い被さる。
嬌声と、時折漏れる正気の悲鳴と、それからそれだけはやめてくれと懇願する声と……
────もう、何を言っても無駄なのに
侍従はやはり胸中で呟くと紫色の瞳を伏せて自分の項を撫でる。
規則的に並んだそれは、あの男の番に……いや、コレクションの一部になった証拠だった。
外からの伝言を伝えると、男は不機嫌そうに髪を掻きあげてから自分の下で啜り泣き、反抗することもできずにぐったりと倒れ伏しているΩを見て満足そうに唇の端を歪める。
「────それで?何を持って来たと?」
男が身を引くと、ぽっかりと開いたアナから青臭い精液があふれ出てシーツを汚した。
Ωがしゃくりを上げる度にこぽこぽと溢れ出るそれを底意地の悪そうな笑顔で満足げに見遣ると、産まれたままの姿を隠す気などさらさらない動きで寝台から下りる。
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