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ひざまずいてキス 7
さっき大きな音がしたとは思えないくらい静まり返っていて……ちょっと、胸ん中がひやりとした。
「っ くそ!」
ちょっと嫌なことを思い出しちゃったりして、いらいらしながらおっちゃんに教えてもらったテクで扉を開けると、クリの花って言うかイカ臭いって言うか生臭いって言うか。
さすがにこれが何の臭いかぐらいよくわかっている。
いったいここでナニやってたんだって言いたいけど、そんなことよりも倒れて動けなくなってるんじゃないかって心配の方が大きいから、頭を突っ込んできょろりと見渡した。
「っ ぁ、」
掠れた声は女が上げる可愛げのある声とは全然違うくて。
なのにゾワって腰が震えて……
これが人気男娼の色気って奴なんだろうか?ちょっと収まりの悪くなった股間をもぞもぞとさせながら、自家発電に励んでるらしい姿を後ろから見る。
俺のことなんか全然気づかないで、一心不乱に自分を慰めてる姿は……
「 」
正直、気持ち悪いだろうとばかり思ってた。
男が男にケツ掘られて、ましてや媚び売ってどうなるんだって。
なのに、真っ白でシミ一つない広い背中が興奮が増すにつれて真っ赤に染まって行くのがなんとも……
ネイルとかなんもしてない指が、いやらしく動いて自分のケツの穴を広げ始めた時にはもうびっくりしてびっくりして、つい見入っちまったりして。
「ぁ、 ぃ、やっ」
苦しそうな、なのに気持ち良さに逆らえないんだってわかる声を聞く頃には、もう俺の股間はバッキバキだった。
本当ならこいつをほっぽり出して他の部屋を漁らなきゃいけないのに、ふらふらとそっちに足が向いて……
女が以前に言っていた、体で落とすって言う言葉が急に蘇ってきた。
冗談じゃないって思ってたけど、だけど だ。
そうしてもいいんじゃないかってくらいには、目の前の男の姿がエロ過ぎた。
携帯電話で動画を取りつつ近づいて……
「 ────え?すげぇ、ソコそんなに広がるの?」
なんて言う感想を零しながら、スエゼンで用意された緩み切ったそのアナに、ナニを突っ込んでみた。
あれから俺は、つまりナオちゃんに蹴り飛ばされる立場に居る訳だけども。
「聞いてんのか!お前はっ!」
そう怒鳴られても、聞く気がないんだからなんとも。
顔を真っ赤にして怒り出すのが面白くて、もう少しからかってやりたくもあるんだけど……
今にも噴火しそうなほど怒っているから、これ以上はもうやめといたほうが良さそうだ。
「掃除はしなくてもいい!せめて荷物は片付けろ!」
「へぇーい」
そんなに怒るなら放っておけばいいのに、ナオちゃんは律儀に部屋に来ては散らかされた服を畳んでは積み重ねていく。
────そんな、誰のかわかんねぇ服、ほっとけばいいのに。
って、出かけそうになる言葉を飲み込む。
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