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乞い願い慕い犯す 7

「これは何て表現するべきかな?」 「っ ……ぁ゛っ……う゛、濡れて……」 「ナニで?」  はっと縋るように向けられた目は、これを何と呼んでいいのか本当にわからないようだった。  そんな彼のおぼこさに胸がくすぐったくなるのを感じながら、「カウパーだ」と教える。   「か……?」 「興奮汁の方が好みだな」 「っ!?」  抗議の声を上げようとしたのか、手の中の性器がびくりと跳ねたけれどそれだけだった。  彼はぐっと何かを飲み込むような気配を見せてから、 「シコシコ……されて、興奮汁が……、で、て……」 「ああ、うん、気持ちいいからだよね?」 「は!? ……っ」  否定して痛い目を見たくないけれど、肯定するのも屈辱だと言いたげだ。  けれど、逃げ道なんかない。 「は  ぃ」  渋々そう答えただろうに、声に出して認めてしまったからかとぷりと先端から蜜が溢れる。  緩急もつけずに一定の速度で擦り続けていたせいか、焦れた彼の腰がにじるように動いていく。  一番よく感じるらしい部分をあえて外して撫で上げ、時折先走りを掬うように先端の柔らかな窪みを弄る。 「ぃ、あっ……ぁ、ゃ…… ん゛っ」  声を上げそうになって堪え、けれど堪え切れずに声を上げて…… 「あはは、見てごらん。私の手がどうなっているか」 「  っ」  十分すぎるほどの先走りに塗れた手は、暗い部屋の中でも外から差しこむ光をてらてらと反射している。 「お、おれの……興奮汁、で、ベタベタ……で」  「さぁ」と促してもいないのに彼はそう口に出す。  その行動の変化がざわざわとした興奮を私に起こさせるなんて、彼はわかっているのだろうか? 「ふふ、こちらが使えないのが残念だ」 「……っ」  袋の下につい と指先を伸ばした瞬間、彼は夢から醒めたように体を強張らせる。  そこにあるのは排泄器官としてでしか使ったことのない硬い蕾だ。 「そう言えばこのことのペナルティーを与えてなかったね」 「っ……そ、それは  」 「君も、精液に塗れた糞の始末をしたくないでしょう?次はきちんと用意しておくように」  そう告げて部屋にある水道で手を洗っていると、背後で「え」と短い声が上がった。  何事かと振り返れば、デスクの上で呆けたように彼が体を起こしているのが見える。 「どうした?」 「あ……ぇ……」  戸惑いはまるで午睡中にいきなり起こされた人のようだ。 「さぁ、戸締りをするから支度をして」  「なん……なんで……」  いつも堂々としている彼が、今は身を小さくすくめて懸命に腹の下を押さえて隠そうとしている。  その手が、私に何を言いたいのか物語る。  

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