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乞い願い慕い犯す 27
「もう少し腰をこちらに」
そう言ってぐいっと彼の腰を引き寄せ、お尻を上に向けるように腰の下に自分の膝を差し入れる。
不安定で、しかも尻を空に向けるような体勢に彼は怒りの声を上げようとしたけれど、蟻の門渡りにちゅうと吸いついてやれば言葉はあっと言う間に霧散した。
ビクビクと力強い足が空を蹴り上げ、ひぃと言う快感を許容しきれない悲鳴が上がる。
「気持ちいいだろう?」
「ひ、ぃ、や、そんな……そんなとこ……」
舌に唾液を乗せながら彼の綺麗なすぼまりへと移動する。
昨日、私を咥え込んで、多少の乱れはあるだろうと思っていたソコは、太陽の日差しの下で綺麗な形をしたままだった。
まるで、私が犯した事実がなかったかのように、慎ましい。
「やめ、やめっ っ!」
舌で肛門を愛撫する瞬間だけ、彼は酷く取り乱して体を揺すった。
「どうして?」
「そこっそんなところはっ……きたな 」
「君は、杠葉の性器も汚いからと愛でずに突っ込むのか?」
「っ!?なんでっそこで杠葉なんだよっ!」
「オメガま〇こは肛門だからね、それでも汚いと言うのかな?」
「ちが……杠葉に汚いところなんか……っ」
つぷりと舌を刺し込んでやると、抱え込んだ尻が大きく跳ねる。
「ほら、口が御留守になっている。ちゃんと言葉にして私を興奮させないと、君はずっとここで私に弄られ続けるよ?」
「っ……しり、を」
「ああ、まんぐりがえしだよ、まんぐりがえしで?」
「まん……?ぐり、がえし、で、おま〇こ、を先生に……なめっ……て、舌が、はい って、くにくに……っぁ、ん゛っ」
蹴り上げるようにして足が宙を掻く。
運動部なせいか彼の足は学生と言えども筋肉質で、それに頭を蹴られてもしたら無事では済まないだろう。
「ん゛っん゛ーっ」
声を上げまいと唇を引き結ぶせいで、酷く低くくぐもった声がひっきりなしに上がる。
「ほら、ちゃんと言わないと、今何をされてるの」
「……っ指、で、おま〇この入り口、をぐぽぐぽ され、っぁ、ひろ、拡げたら っ」
「皺が伸びきると、ナカが良く見えるよ。天気がいいからね」
「っ!」
「君の恥ずかしいところ、快晴の空の下で曝け出されてしまっているけれど?」
「っ……っ、……」
今の言葉で正気に戻ったからか、彼の体はぶるぶると堪え切れない負の感情で震え続けていた。
彼は今、この世の理不尽について悪態を吐いているのかもしれない。
「ほら、自分で拡げて見せて」
「な っ」
「私は自分のち〇ぽを擦らないと、さすがにはち切れそうで痛いよ」
はは、と小さく笑ってスラックスの前を寛げる。
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