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乞い願い慕い犯す 30

「そ、……約束っしたのに!……そっちは……」 「私がしたのはただの二択であって、約束ではないよ」  つんと突き放したように言い、悔し気に顔を歪ませながらそれでも未だ射精を続けるち〇ぽを撫でる。 「突かれて出すとは。トコロテンだなんて、少々習得が早すぎるのではないか?それともそんなに気持ち良かったのかな?おま〇こ突かれて?達してしまうほど?」 「ぅ゛……っ、ち、がぁっ」  細く長く出続ける精液はたらたらと垂れて自身の臍の窪みへと溜まっていく。 「こんなに根元を膨らませて……アルファは深い快感を得るとノットが出るんだよ。オナニーではなかなか出ないと聞くから、余程気持ち良かったんだね」 「っ……ちが、うっこんなの、で、感じたり  なんか……」  とろとろと射精を続けるち〇ぽを扱いてやると、「お゛っ」と汚い声が上がる。  それと同時に精液を出されてどろどろに蕩けたアナがきゅうっとねだるように締めつけて…… 「こんなので?感じない?……へぇ」  ちゅこ と精液を絡めながら指を滑らせる。 「あ゛っ」 「雑魚ち〇こは喜んでるようだけど?」 「ぁ゛あ゛っ、あぃ゛っぁ゛あ゛、ん゛っせ、んだんっ先端はぁ゛っ!」  彼の体が魚のように跳ねる度に、ケツま〇この肉がきゅうきゅうと締めつけていく。  痛いほどのそれを承知で、幾らでも精液を吐き出す亀頭を思う存分攻め続けた。  彼に良くわからせるために擦りこむように腰を動かして内壁に白濁の液を擦りこむ。  私の手を離れて床にぐったりと弛緩した彼の股間からは、噴き出した潮が名残のようにぽたぽたと零れ続けている。    繰り返し繰り返し亀頭を苛め抜かれた彼は、全身を真っ赤に染め上げて息絶えているのではと思わせるほどぐったりと四肢を投げ出して……  αとしての尊厳も何もあったもんじゃないような姿だ。  さながら、磔にされた神子の姿にも似て、ぴくりとも動かない体は殉教者の死体のようにも見える。 「  どうして、こんないい天気の下で辱められているのか、疑問には思わないか?」  気怠い腕を動かして煙草を支えながらふぅっと紫煙を吐き出した。 「どうして犯されているのか、どうして精液塗れなのか、どうして最奥に種付けされているのか、どうしてだろうと思うだろう?」 「…………」 「オメガのせいだよ」 「…………」  空に昇っていく煙を追いかけるように言葉が聞こえないものかと耳を澄ませてみる。 「    …………が、 ちがう」  微かに聞こえた応えにほっと安堵する自分がいた。  彼は今、確かに違うと答えた。

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