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晴と雨の××× 49

 仕方なく無理矢理立ち上がってみるも、軽く動けるかと言う俺の思惑を裏切って椅子に這いずるようにしがみつくので精一杯だ。 「おっおも……ぃ」 「わぁっひどいよ、こたくんっ僕そんなに重くないよ⁉」 「重い……いろいろ重すぎる……」  椅子にしがみつく形で一息つくと、阿川が続きを話してもいいのかと言う表情をしている。 「あ……埒が明かないので進めてください」 「じゃあお言葉に甘えますね。えーっと、今後林原さんは身柄の安全が確保できるまでこちらのシェルターで過ごしていただくようになります、部屋は後ほど案内します。そしてそれ以外ですが、基本は水谷さんと行動を共にしてください」 「ちょ……それは、ちょっと……」  さすがに部屋は入れなければ済む話だけれど、それ以外が一緒となると隙あらば虎徹はナニをしでかすかわからない。 「虎徹は仕事があるだろ?だから他の人に……」 「んー仕事は融通できるしぃ」 「社会人なんだからちゃんとしろ!いい加減なことするな!」 「うっだって、  」 「だってじゃない」 「だって!僕の人生で一番はこたくんなんだもん!」  そう叫ばれて……悪い気はしない。  いや、正直に言うと、可愛い顔に真剣な表情を浮かべてそんなことを言う虎徹を、悪く思うなんて無理だ。  俺の人生で、親ですら俺に対してそんなことを言ってくれたことはないのに…… 「だ、だからって、責任があるだろ」 「じゃあじゃあじゃあ!僕、こたくんのお婿さんになるっ寿退社する!」 「だっ だから!」  そんなことをされても、……困る。 「    」 「こたくん?僕ホンキだよ?」  むぎゅーっと抱き着かれて…… 「くる、苦し……っ」 「わーっ!水谷さん!ストップストップっ」  阿川が間に入ってくれたから良かったものの、あのままだと息が止まっていたかもしれない。  しょんぼりと肩を落とす姿は可愛いけれど…… 「こたくんっ!こたくんがなんか隠してるのはわかってるんだよ?でもいつか相談してくれるかなぁって思って待ってたけど……っでもっ黙っていなくなっちゃうし、会っても全然嬉しそうじゃないしっ何か理由があるなら教えてよ!僕ちゃんと治すからっ」  潤むどんぐり眼からぽとりと雫が落ちて、床に小さな水たまりを作る。  まるで俺が泣かしたようで……いや、俺が泣かしたのか。  慰めの言葉を探しても、俺から言うのは間違いだろうと思うと声が出ない。 「あーええっと、じゃあ、あの、直接言いにくいようだからオレが間に入りましょうか?」    おずおずと言ってはくれるけれど、その雰囲気は完全に逃げ腰だ。

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