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おはようからおやすみまで 19

 抵抗のために蹴り上げたはずの足を、「自分で股を開いた」と笑われ。  押し退けるための腕は、「縋りついてきた」とからかわれた。  薬が脳味噌までぐつぐつに煮えたぎらせて、初めて感じる強い強い発情期の症状にオレの頭の中は真っ白で、何をされているのかその一つ一つを認識することはできなかった。    緩く緩く腰を押しつけられて、オレと床の間で大量に溜まっていた精液やら愛液やらがにちゃにちゃとこねくり回される音が耳を打つ。  それをぼんやりと聞いていると、上に覆い被さった男が「うっ」と小さく呻いて腰を痙攣させた。  幾度も出されて、精液塗れになったソコに再び新しいものが吐き出されても、もうオレは何も思わなかった。 「あれ?動かなくなった?」 「気絶してんじゃね?」 「や?目は開いてるし」  髪を掴んで頭を引っ張られると、ぶちぶちと音がして反射的に体に力が入る。  そうするとそいつらがオレの中に吐き出したものがぶちゅちゅ……って下品な音を立てて飛び出して、げらげらと笑いを誘う。 「ぅ  」 「あー、起きてるよ。ほら」 「ああ、ほんとだ。とんだのかと思ったけど」  そう言うと、名前なんて知らない男がオレの歯にぐっと親指を置いた。 「嚙んだら、お前のち〇ぽを五ミリ間隔で刻んで行くからな?」 「ひっ」 「ま〇こになったオメガには必要ないもんだし、要らないって言うんなら削ぎ落してやるけど?」 「や……や゛  」  にやぁ って笑った顔が目の前いっぱいに広がって、そうしたら次々さっきまでオレを犯してた棒が口に突っ込まれてくる。  切り落とされるって そんなこと本当にされるわけが……って心のどこかで思うのに、すでに人に薬を盛ってレイプするなんてことをしてしまえている奴らが、本当にしないともかぎらなくて……  歯を立てずにぐいぐいと入り込んでくるチ〇コを喉の奥まで受け入れて……  息苦しいだとか。  気持ち悪いだとか。  そんなのを考えないようにして必死に舌を動かす。  その間も、見えない下半身では誰かの指がアナを広げて、溢れ出す精液の量の多さにゲラゲラと笑いが漏れて……  数人の男に犯されて、弄ばれて、笑われて……  それでオレが手にしたのは三千円だった。 「  ────っ」  胃の奥からせり上がってきたものを堪え切れず、生垣の方へと吐き出す。  ほとんど形を留めていないそれは強烈な臭いを放っていて、生垣の家の人に申し訳なく思う。  でも、じっとはしていられなくてオレは公園を探して歩いた。  未だ酸いものが込み上げるため、見つけた公園の水道で繰り返し繰り返し口を洗う。

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