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第21話 俺の貪欲な身体※

俺の腰を掴む手に力が入ったと思った瞬間、先輩の剛直が俺の中にゆっくり侵入してきた。俺の身体が欲しがっているそのものの様な気がして、俺は熱い息をハクハクと吐いた。先輩の圧迫感のある先端が入ると、俺はホッとして身体を緩ませた。それと同じタイミングで更にグッと押し入ってきた先輩は、俺の鋭く感じる場所をえぐって、俺は高い声で喘いだ。 俺の背中に口づけながら先輩は俺にのし掛かって、ゆるゆると動き続けた。一緒に身体に回った指先で俺の胸の尖りを摘まれて、俺は気持ち良さにビクビクと震えた。先輩は一瞬グッと唸ると、動きを止めて俺を抱きしめた。 「…そんなに締め付けたら持っていかれそうだ。あぁ、雪弥の中は特別だ。一度逝ってもいいか…。」 そう言うと、俺の返事を待つ間もなく緩やかな動きから、グチグチといやらしい水音を立てて俺の浅い場所を抉り続けた。俺は焦れつくどうしようもない焦燥感を煽り立てられて、鋭い快感が絶え間なく続いて、俺は縋るものが必要な快感の苦しみに吊り下げられてる様だった。 「あああっ、もう、ダメっ!せんぱいっ!」 「うっ、雪弥っ、一緒に逝くぞっ…。」 先輩の掠れた声が耳元で聞こえた。首筋がビリビリとピリついて仰反った俺の、昂りを大きな手でしごかれて、引き絞られる様な快感に投げ出された。けれど、先輩の手も、揺さぶりも止まることがなくて、俺は終わらない快感の渦に振り回されて叫ぶことしか出来なかった。 気がついた時には、俺は先輩の手で身体を優しく撫でられていて、何かクリームのようなものを塗られていた。 「雪弥が失神してしまったので、軽くシャワーして、クリームを塗っているところだ。これは発情期に過敏になりがちな肌感覚を和らげる効果がある。雪弥は過敏さが強そうだったから塗っている所だ。感じやすいのは、時に辛いこともあるからな。」 俺は、ぼんやりと先輩の顔を見つめながら言った。 「…先輩、ありがとうございます。」 先輩は俺をチラッと見ると口元を緩めてニヤリと笑うと、言った。 「まだ礼を言うのは早いぞ。今は俺の精液が体内に入ったから落ち着いているだけだ。直ぐにまたじりつく焦燥感がやってくる。発情期はこれの繰り返しだからな。とりあえず、私は精量も人より多いから、少しは体力を温存できるだろう。」 俺は目を見開いた。

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