下着の締めつけから解放された絃の男根は、張り出た腹にペちんと当たり、先走り液を飛ばしながら数度跳ねた。 「主張が激しいな。」 白蓮が揶揄いながらも、鈴口のひくつく茎を手に撫であげる。 「っあ…出したい……ン…。」 ようやく与えられた直接的な刺激に絃は、熱の解放を期待した。 だが、白蓮は意地悪だ。 するりするりと先走り液の滑りを借りながら、茎に触れるか触れないかの緩い手つきでしか触れてこない。 茎の先へ向かった掌は、綺麗に盛り上がったカリ首に辿り着くが、そのまま根元の方へ降りてくる。 そして茎から手は離れて行き、太腿の内側をするりと撫であげた。 「白蓮、触って!…おちんちんでイキたい…｡」 焦れても焦れても熱の解放に繋がるような直接的な刺激を避けてくる白蓮に涙声になりながら訴える。 絃は、白蓮の節ばった大きくていつも愛してくれる温かい手で絶頂を迎えたいのだ。 だからどんなに焦らされようとも、白蓮から与えられる熱の解放に繋がる刺激を待ち望んでいた。 ぷるぷると震える内腿の付け根の筋に細くしなやかな指をツーと這わし、そのまま後ろの蕾の周辺をくるりと撫でた。 その刺激に蕾は、はくはくと呼吸をするようにひくつき、小さな二つの珠と蕾を繋ぐ筋が痙攣した。 その反応を愉しむように白蓮の親指が、痙攣を繰り返す筋をグッグッと押し込んだ。 「っ!いやぁ…あぁ…」 絃の口から悲鳴にも似た喘ぎ声が漏れ男根のサキからは、精液にも似た濃くトロリとした液が溢れた。 「…軽くイったか？外からの刺激でもイいんだな。」 「ﾊｧﾊｧ…良くない!」 目の前がチカチカとし、絶頂の余韻に息が上がるが、本当の意味で絶頂を迎えれた訳ではない。 幾ら体外から前立腺を刺激されても、ちゃんと射精まで辿り着けなかった為に腹の中では、発散されない熱が今も渦巻き、一度軽くイってしまったが為に、より敏感になり感度だけが格段に上がってしまった。 「…白蓮が、いつもより意地悪だ。」 後ほんの数回茎を扱かれ、サキを抉られれば呆気なく熱は解放されるのに、その刺激を白蓮は与えてはくれない。 それどころか男根にぶら下がる小さな二つの珠を優しく擦りころころと転がしたり、蕾の入口を撫でたりと、その奥も刺激すらせずに永遠と前戯ばかりだ。 そうやって前戯に勤しむ白蓮の表情は、絃の痴態に興奮しつつも何故だか悩んでいるような悶々とした表情で、それに気づいた絃は白蓮の心中が解らず困惑していた。