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風呂で想像していたこと 3
が。兄がそんなことに気づかないはずがなく、今にも達しそうで、蜜が溢れ、あともう少しと期待に胸を膨らませて、腰を浮かせた時。
急に三箇所の責めが止まった。
「なんで·····」
思わず呟いたことに一拍遅れて気づき、ハッとした顔をにんまりとした顔の兄と合った。
「僕が葵が達しそうな瞬間を見逃すわけがないじゃないか。それに、葵は達しそうな時、腰を浮かせていたしね。丸わかりだよ」
「·····っ!」
ばれていた。
この兄にちょっとした隠し事も出来ないんじゃないかと思うほど、見透かされ、同時に兄のことが恐ろしく感じた。
少し震えていたことに気づいたらしく、「寒くなってきた? そろそろ身体を洗って、湯船に浸からないと風邪を引くよ」と優しく言われた。
「そのためには葵の可憐な口から、素直に言って、出してからだけどね」
愛おしげに頬にキスを落とされると、今度は前と後ろの責めを始める。
間が空いてなかっため、また達しかけたが、動きを止められ、また少しすると責められ。
それを何度も何度もされ続け、イきたい時にイけなくて、おかしくなりそうだった。
どうしたら、出してもらえるのかなんて、とうに兄が言ってるじゃないか。
でも。だけど、言うしか。
「兄さ·····っ! 言う·····っ、言う、から! ·····僕、は! 兄さんの、思って、たよりも·····っ、筋肉があって、僕も、兄さん、の、ようにっ、 付けたい、なっ、て·····っ、見てたのっ!」
兄が一瞬、驚きで目を開き、そして、笑みを深めた。
「へぇ·····そう。そうだったの。嬉しい。そう思ってくれていただなんて。·····言ったご褒美をあげよう」
後ろはスイッチが入ったらしく、先が上下にうねり、前は兄の手で激しく上下に扱かれる。
「アッアッ! あっ! やぁ、イ、イく··········っ!」
顔を天井へと向け、叫びにも似た声で喘ぐと、先端から噴水のように勢いよく、白濁したものが吐き出されていく。
やっと、出された。気持ちいい·····。
荒く息をし、「気持ちよかったね」と優しく微笑む兄をぼんやりとした目で見たのを最後に意識を手放した。
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