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会ってみよう 2

外に出させてもらってない? やっぱり、この部屋に閉じ込められているということは分かった。だが、どうしてそんなことをされているのか。 「桜屋敷。どうして、お前はここに閉じ込められているんだ?」 「それは··········僕にも分からないんだ」 「え··········」 小さく驚きの声を上げた。 そして、言いたげに視線を巡らせ、意を決した桜屋敷と目が合うと、ぽつりぽつりと紡がれる。 17歳の誕生日の夜、お風呂に行こうとしたらここで働いている人達に洗われ、浴衣を着せられ、この部屋に連れて行かれたかと思うと、突然兄と身体を重ねられたこと。 そして、18歳になり、また性行為をすると、妊娠する身体になるということ。 言い終えたらしい桜屋敷にどう反応をしたらいいのか分からなく、現実逃避の為か、意識が遠のきそうになっていた。 何故、突然実の兄とそんなことをさせられる?どうして学校を辞めさせてまでここにいさせる? 何もかも全てのことが分かったわけではないが、これだけは言える。 「そんなの、おかしいだろ。身内でそんなことをさせるの、犯罪だろ。クソじゃねーの」 ダンっ!といつぞやかのように、畳に拳を叩きつける。 怒りで拳が震えているのを見つめながら、自分のことように怒っていると客観的に思っていた。 男に処女膜があって、18の時にまたやると妊娠する身体になる?ふざけたことを。そんな適当な理由をつけて、桜屋敷をここに閉じ込めているだけだろ。 「お前が言ったこと全て信じられねーし、すげぇありえないが、お前はそれを信じているわけ?」 「最初は全く信じていなかった。信じてはいなかったんだけど·····」 言いにくそうに口ごもる桜屋敷の、何気なく下腹部辺りをさする仕草に首を傾げた。 腹の具合が悪いんだろうか。 「·····女性が生理っていうのがあるのを知ってる?」 「·····? ん、まあ、授業でも習ったし、時々女子達がそんな話をしていたのを聞いたことがあるが·····」 「僕ね、今それなんだ」 「へ·····?」 さらりとも言えるその言葉に自分の耳を疑った。 何を言っているんだ。 碧衣のまるで狐につままれたような顔をしていたのが予想内の反応だったらしく、桜屋敷は困った顔のままで、少し笑んだ顔を見せる。

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