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囚われの身***13

 後孔を貫く楔は太く、熱い。男根を知らないマライカの引き締まった肉壁は鋼のような強固な楔によって引き裂かれ、全身を業火の炎で焼かれながら串刺しの処刑を受けている。  楔を突き刺され、裂けた肉壁から赤い血が絨毯に滴り落ちる。  先程まで熱を持ちはじめていたマライカの一物はすっかり冷めきっている。それどころか、激痛のあまり咥え込んだ楔ごと肉壁が窄まる。そのおかげでマライカの肉壁はより強く楔を咥え込み、さらに激痛を生む。  今や真っ青になっている唇からは耳を劈くほどの悲鳴がなおも放たれ続ける。  目には大粒の涙が流れ、頬を濡らす。 「お前……まさか」  泣き叫ぶマライカを組み敷いたファリスは、マライカの反応と強い引き締めに、ようやくこの行為が初めてだと理解したのか、驚きの声を上げた。  ファリスは、痛みを訴え、泣き叫ぶその声があまりにも煩いと感じたのか、それとも自らの楔を無理矢理突っ込んだ後孔から引き抜くことさえもできず、仕方なくなのか。激しい痛みで悲鳴を上げ続けるマライカの頬に優しく触れた。 「マライカ、力を抜け」  けれども激痛と恐怖に取り込まれているマライカの耳には入らない。未だ悲鳴を上げ、幼子のように泣きじゃくる。  すると、突然マライカの身体が力強い何かに包み込まれた。 「シー、シー、ゆっくり力を抜いて」  その声は幼子を宥めるような、優しい声音だった。  マライカは、はっとして目を開ける。

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