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heat***14

 自分を締めつける肉壁や、マライカの声も、姿も――すべてがファリスを魅了してならない。  ファリスは呻った。野獣と化した彼は華奢な腰を持ち上げ、楔から引き離したかと思えば勢いよく突き下ろす。そうして何度も打ち付け、穿つ。  深い抽挿を飽くことなく繰り返し、そのたびにベッドのスプリングが軋みを上げる。マライカは声を上げ、悶えるのだ。  二人は欲望が満たされるまで、身体を絡ませ合った。    永遠に続くと思われるほどの夜を、ひたすらに――。 《heat・完》

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