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変容***4

 ダールは彼の両親とマライカを切り離して考えているということだろうか。  いや、奴はそんな男ではない。目的達成のためなら使えるものは何でも使う。姑息な手法を使ってくるのはたしかだ。  所有物が手に入る目前で奪われたともなれば、奴の怒りは相当なものになっているに違いないのだ。  その怒りが彼の両親に向かないという保証はどこにもない。 「ダールたちは断崖を越え、今夜にでもスーリー砂漠の入口にまで迫って来る可能性がございます。いかがいたしましょうか?」 「スーリー砂漠にて迎え撃つ。20名はここで待機。残りは俺と出る」 「ムジーブ様の隊はいかがいたします?」 「万が一に備えてそのまま待機させておく。お前はここに残り、何かあれば知らせてくれ」 「かしこまりました」  ……先ほどから嫌な予感がする。  このまま何もなければいい。しかし何かがおかしいと直感が言っている。  この直感はいつもどんな時でもファリスの一番の味方だった。  念には念を入れておいた方が良さそうだ。  ファリスはムジーブが自由に動けるよう、自分たちだけでダールと対峙することにした。  ターヘルには引き続きマライカの側に置いておこう。  自分がこのジェルザレードを留守にするならば尚のこと、マライカはターヘルが必要になるだろう。  ダールのことだ。このままマライカを黙って泳がせておくとは思えない。自分の足枷になるようなら容赦なく切って捨てる。奴はそういう人間だ。

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