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王宮の兵***2

これはいったいどういうことなのか。マライカもセオムも思考が追い着かない。 「聞いたとおりだ。ファリス、お前はどうしたい?」  ファリスが前へ進み、マライカを見下ろす。その目は僅かな疲労と困惑の色を隠せないようだった。  無言でいるファリスに代わり、王はふたたび口を開いた。 「此度のことは余にも非がある。ハイサムを釈放し、ファリスを王宮の兵士に取り入れることにしたのだ。しかし、これでは民たちの足元を脅かしていた盗賊の存在を許してしまうことになる。世の中の態勢は整わない。そこで、だ。此なる我が側近、ヘサームと相談し、極悪人ダールをハイサムの頭領として処罰することにした。幸いにもハイサムの首領の顔は民たちに知られてはいなかったからな。代わりにダールを首領として捕らえるのは簡単だった。余としては何としてでもダールの方を裁かねばならんと思ったのだ。――ダールは余が禁じていた人身売買を裏で行っていただけではなく、盗賊や賞金稼ぎを金で雇って土地を奪わんと人殺しまで画策していた。これは由々しき事態だ」  ヘサームは王に続いた。 「ハイサムは実質解散し、王宮直属の兵士となって生まれ変わり、ジェルザレードの民はファリスの管轄の元、彼の所有地とすることにした」 「えっと、つまり。処刑人はダール?」 「ファリスは無傷。非は王族にある。ファリスを盗賊にしたそもそもの原因はこちらの不手際。余が王になった折に制定した人身売買だが、実はダールが法を破っているという情報を耳にしてな」

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