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第10話
1ー10 ふたりエッチですか?
「いや、おかまいなくぅ!」
俺は、ロイの手から逃れようとしてもがいたんだが、すっぽりと抱え込まれてしまって身動きがとれなかった。
ロイは、からかうように笑った。
「こういうの、初めてなのか?」
あたりまえだろうがっ!
俺は、頬が熱くって。
ロイの手は、上着をめくって俺の下半身を暴いた。
冷たい手に触れられて俺は、びくっと体を固くした。
「大丈夫だ」
ロイは、そう言うと俺の口に上着の裾を押し込んだ。
「咥えてろ」
「うぐっ!」
抗議の声も封じられて俺は、身を捩った。
ロイは、かまわず俺のものを掴むと擦りは始めた。
「んぅっ・・ふっ・・」
「力を抜いて」
ロイの声が俺の耳を犯していく。
「俺に任せて」
ロイの手に包まれて、俺は、簡単に白濁を放った。
だが、ロイは、手を緩めなかった。
「んっ・・」
俺は、いってすぐのところを鈴口に爪をたてられて体をのけぞらせて喘いだ。
涙ぐんでいる俺にロイは、優しく呟いた。
「まだ、いけるだろ?セツ」
「ふぁっ、んぅっ!」
俺は、何度もロイの手の中へと吐精した。
だが、体の熱はなかなか収まることなくロイは、俺を攻め続ける。
俺は、堪らず声をあげた。
だが、俺の声は咥えさせられている布に吸い込まれていった。
「んっ、ふっ・・」
「気持ちいいのか?セツ」
ロイに問われて、俺は、必死に頷いていた。
ロイは、俺の耳朶を噛んだ。
甘い痺れがぞくぞくと体の奥からかけ上ってくる。
俺は、意識が飛びそうになるのを懸命に堪えていた。
ロイは、というと。
こいつ、只者じゃねぇっ!
俺の口から上着の裾を抜き取ると唇を奪い、舌を吸ってきた。
「うっあっ」
くちゅくちゅという水音を俺は、遠くにききながら見悶える俺にロイは、囁いた。
「お前、かわいいな、セツ。気に入ったよ。お前に決めた」
「な、にを?」
俺の問いにロイは、答えるかわりに俺の後孔に指先で触れてきた。
「あっ、そこはっ!」
俺は、両足を固く閉じてロイを拒んだ。
ロイは、そこから手を離すと今度は、自分のものを取り出して俺のと一緒に掴んで擦り始めた。
ロイのは、俺のよりずっと大きかった。
マジかよ!
俺だって、小さい方じゃない、と思うけど、とにかくロイのはでかくって、そして、硬かった。
「あっ、も、だめっ!」
何度目かの白濁を放った俺は、そのまま意識を手離していた。
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