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第84話

 9ー3 調教ですか?  アザゼルさんは、俺を部屋まで抱いていくと、ベッドへとそっと横たわらせた。  部屋の中には、グレイシアだけが待っていた。  アザゼルさんは、俺に告げた。  「本来、買った奴隷は、ある程度の調教を施してから使うものなんだが、君は、妊娠しているし後でもいいと私は思っていたんだが」  はい?  俺は、もぞっと体を起こそうとした。  アザゼルさんは、タイを緩めて引きちぎると、シャツを破り捨てた。  「君に君の立場というものを教えておかなくてはならなかった」  「アザゼルさん?」  アザゼルさんは、ベッドに腰を下ろした。胡座をかくと俺を抱き上げた。  「君は、まだ初めての様だったし、そういうことはおいおい教えていけばいいと思っていたんだが、甘かったようだな」  アザゼルさんは、俺のことを背後から抱き込むと両足を広げさせ、俺のものへと手を伸ばしてきた。  「あぁっ!」  「もう、こんなにしているのか?」  アザゼルさんは、俺のそこに金色のリングをはめた。  リングは、俺のものの根元をぎゅっと締め付け、俺は、痛みに声を漏らした。  「っ!」  「苦しいかい?セツ君。君には、これから少し我慢を覚えてもらうよ」  「我慢?」  俺が尋ねると、アザゼルさんは、答えた。  「そう、我慢、だ」  アザゼルさんは、グレイシアを呼びよせた。  グレイシアは、俺の正面にはいよると俺の開かされている足の間へと顔を埋めた。  「あぁっ!」  グレイシアにぱくっと咥えられて、俺は、体を跳ねさせた。  足を閉じようとしたが、アザゼルさんにがっちりと押さえられていて無理だった。  俺は、グレイシアに口淫され達しそうになっていた。  だけど、いきたくってもいけなくて。  「あっ・・も、いかして・・」  「だめだ、セツ君。言っただろう?君には我慢を覚えてもらうと」  「んぅっ!」  俺は、グレイシアの頭に手を置いて奴を押し離そうとした。  だけど。  アザゼルさんがぎゅっと俺の両の乳首を指先で摘まんで転がした。  「ひぁっ!」  俺は、後ろへ仰け反った。  「ふふっ・・感じやすい、かわいい体だ」  アザゼルさんが耳元で囁いた。  「これをロイザールに最初に与えたのかと思うと、少しおしい気がするよ、セツ君」  俺は、そのまま乳首を弄ばれて何度も気をやった。  だが、精を吐くことができずにもどかしさに、俺は涙ぐんでいた。  「いきた、い!」  「ダメだよ、セツ君」  アザゼルさんが俺の耳たぶを舐めた。  「これは、お仕置きなんだからね」  

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