126 / 167

第126話

 12ー10 もっと、ください!  何?  これ、おかしくなる。  俺は、ロイから体を離して起き上がろうとしたが、それをアルバートおじさんが制した。  「まだ、起き上がるのは無理だ。もっと、俺たちの魔力を喰らってからにしろ。お前、何をしたかはしらないがむちゃをしたんだろう? 」  「魔力を、喰らう?」  俺は、苦しい呼吸の中、ロイとアルバートおじさんのことを交互に見つめた。  アルバートおじさんは、俺に優しく笑いかけると俺の手をとり、口づけた。  それだけなのに、ぶわっと肌が泡立つほどに気持ちよくて。  「あっ、あぁっっ!だめぇっ!なんか、変なの、くるっ!」  俺は、こわくって。  今までだって、いっぱい、気持ちよくされたことあったけど、こんな感じじゃなかった。  これは、変。  もう、俺の理性なんて、どこかに消えてしまう。  なんだか、わけのわからないものに飲み込まれていく。  俺は、わけわからなくって。  ただ、必死にロイとアルバートおじさんにしがみついていた。  アルバートおじさんがそっと俺にキスをした。  「セツ、お前は、魔力の使いすぎで魔力切れを起こして倒れたんだ。だから今、俺たちが魔力を与えているんだ」  なんですと?  俺は、痺れた頭で必死に考えていた。  魔力の使いすぎですと?  「ほら、セツ、口を開けて」  俺を抱えているロイが囁いた。俺は、ロイに指を口に入れられて、あぐっと口を開かされた。  ロイは、俺の舌を摘まんで引っ張った。  俺は、呻いた。  涙と唾液が頬で混じりあうのをロイが舐めとった。  「ふぁっ・・」  ロイが俺の唇に噛みつくようなキスをしてきた。  ロイの舌とともに唾液が流れ込んでくる。  俺は、ロイの舌になぶられてはふっと息をついた。  「ほら、ちゃんと飲んで。セツ。じゃないと魔力が吸収できない」  ロイに言われて俺は、んくっと口の中からあふれでているロイの唾液を飲み込んだ。  甘い。  なんか、すごくおいしい。  俺は、夢中でロイのくれるものを飲んでいた。  「んっ・・はっ・・おいひっ・・もっと」  「ふふ、セツは、ほんとにかわいいな」  ロイが焦らすように唇を甘噛みしてきた。

ともだちにシェアしよう!