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第126話
12ー10 もっと、ください!
何?
これ、おかしくなる。
俺は、ロイから体を離して起き上がろうとしたが、それをアルバートおじさんが制した。
「まだ、起き上がるのは無理だ。もっと、俺たちの魔力を喰らってからにしろ。お前、何をしたかはしらないがむちゃをしたんだろう? 」
「魔力を、喰らう?」
俺は、苦しい呼吸の中、ロイとアルバートおじさんのことを交互に見つめた。
アルバートおじさんは、俺に優しく笑いかけると俺の手をとり、口づけた。
それだけなのに、ぶわっと肌が泡立つほどに気持ちよくて。
「あっ、あぁっっ!だめぇっ!なんか、変なの、くるっ!」
俺は、こわくって。
今までだって、いっぱい、気持ちよくされたことあったけど、こんな感じじゃなかった。
これは、変。
もう、俺の理性なんて、どこかに消えてしまう。
なんだか、わけのわからないものに飲み込まれていく。
俺は、わけわからなくって。
ただ、必死にロイとアルバートおじさんにしがみついていた。
アルバートおじさんがそっと俺にキスをした。
「セツ、お前は、魔力の使いすぎで魔力切れを起こして倒れたんだ。だから今、俺たちが魔力を与えているんだ」
なんですと?
俺は、痺れた頭で必死に考えていた。
魔力の使いすぎですと?
「ほら、セツ、口を開けて」
俺を抱えているロイが囁いた。俺は、ロイに指を口に入れられて、あぐっと口を開かされた。
ロイは、俺の舌を摘まんで引っ張った。
俺は、呻いた。
涙と唾液が頬で混じりあうのをロイが舐めとった。
「ふぁっ・・」
ロイが俺の唇に噛みつくようなキスをしてきた。
ロイの舌とともに唾液が流れ込んでくる。
俺は、ロイの舌になぶられてはふっと息をついた。
「ほら、ちゃんと飲んで。セツ。じゃないと魔力が吸収できない」
ロイに言われて俺は、んくっと口の中からあふれでているロイの唾液を飲み込んだ。
甘い。
なんか、すごくおいしい。
俺は、夢中でロイのくれるものを飲んでいた。
「んっ・・はっ・・おいひっ・・もっと」
「ふふ、セツは、ほんとにかわいいな」
ロイが焦らすように唇を甘噛みしてきた。
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