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第14話
向かった先は李仁の家。
中層マンションの上の方の階だという。エレベーターの中では李仁に寄り添い、李仁は湊音の腰に手を回していた。
部屋に着くと玄関、廊下、部屋の広さに湊音は驚き、更に居間から見える景色にも感動する。
ソファーで身体を寄り添い、時折見つめ合う。
「ねぇ、湊音くん……じゃなくてさ……ミナくんって呼んでいい?」
湊音はどきっとしたが、まぁ……とうなずいた。
「じゃあ……僕は李仁って呼ぶね」
「その方がいい。……ミナくん」
「李仁」
「私は好きよ、あなたのこと」
李仁に見つめられる。かなり近距離。湊音もドキドキしながら、普段視線を合わせるのが苦手な彼だが勇気を持って視線を合わせた。
「僕も好き、李仁が好き」
その言葉の後、二人はキスをした。さらに湊音からも。
「ミナくん……」
「キス、しちゃった」
「嬉しい」
「……恥ずかしい」
また李仁からキス。さらにキス。そして舌を恐る恐る湊音は絡ませると李仁から激しく舌を絡まされる。
「んんんんっ!」
キスがどんどん濃厚になる。抱きしめ合い、脚も絡み合う。湊音は戸惑いながらも受け止める。李仁は湊音のアレをズボンの上から触る。大きくなっていた。
「ミナくんってさ、チビちゃんのわりには大きい……」
「チビは余計だっ……んあっ!」
「欲しいっ、欲しいっ」
李仁が湊音をソファーに押し倒す。さらにキスキス……。
『李仁っ! 欲しいって……まさか僕たちっ……ええええっ?!』
湊音はあたふたしているが自分のアレはズボンの中で大きくなっており、心臓もバクバク言っている。
「上半身脱いで……肌と肌で触れ合いたいの」
「ええええっ」
李仁はピッと照明を薄暗くした。
『照明を落とすとかそういう問題じゃなくて、もうそんな関係……て、李仁と僕は男同志だし……』
「私がリードしてあげる……」
と李仁の目がトロンと垂れてシャツを脱ぎ出した。湊音も慌てて脱ぐが固まった。なぜなら……。
「あ、これ? びっくりするよね……若気の至りで……元彼が彫り師でさぁ。ここだけじゃないよ。下半身に、びっしり彫ってもらったの」
脇腹にあったタトゥーに驚いたのだがさらに李仁がそのついでにとズボンと下着も一気に脱いだのだ。
そこには彼のいう通りお腹から膝の上までぎっしりとタトゥーが彫られていた。
『すげぇものを見ちまった……李仁のも大きく……て、アレをどうするんだ?』
「じゃあ、ミナくんのも見せて」
「あああああっ!」
李仁は湊音のズボンを一気に下ろした。湊音は顔に手を当ててされるがまま。
「あんっ、こんなのでされたら……たまらないっ」
『んんん? されたらって、僕がその?』
李仁は湊音にキスをする。そして湊音のアレを触る。恐る恐る湊音は腕を回して抱きしめるとガバッと抱きしめられ体勢は逆転して李仁が下になる形に。
変な感覚である。彼の身体から香るものは甘ったるいもの。
『いい匂い……ああ、お菓子のようだ……男の人の身体をこうして触るのは初めてだけど温かくて気持ちいい……』
「ああっ」
『あ、すごい反応している。色っぽい……まるで女のようだ、でもコレがあるし……温かい、もっと撫でてやろう……』
「あんっ、ミナくぅん……私も触らせて」
「んああああっ……」
『ダメだっ、なんで柔らかく触るんだ。すごいっ、耐えれない……んで、どうすればいいんだ?』
湊音は息が上がる。
もう李仁が男であろうが激しく激しくキスをした。
「あんっ……」
と可愛く喘ぐ李仁が愛おしく感じる湊音。湊音も、うっと声を上げてしまう。
「もっと声出していいのよっ、」
『どのタイミングで電気消そう……でもタトゥーの入った李仁の白い肌も美しい……』
湊音はつい見惚れてしまう。
「なぁにもたもたしてるの?」
彼は湊音を見てニコッと微笑む。
『李仁っ?! ああああっ、やべぇ……上手い、うわっ……一気にっ、ああああああっ、やばい、すげぇ、すげぇっ』
「ああああああうううううううっ……んんんんっ、んっ!」
湊音は李仁に抱きつく。すると彼からも抱きついてくれた。
「ミナくん、男らしくてたまんない。可愛い顔して大人の男。もっともっとあなたを知りたい……」
「僕も……」
『こっからどうすればいいんだ?』
湊音はゴクリと唾を飲む。とても色っぽい顔をする李仁を前にするが、
『セクシーだな……でもどうやって……』
と尻込んでしまう湊音。李仁はそれに気づく。
「あかり消しても駄目?」
「……」
「まぁ今日は終わりにして寝よっか。すごくミナくん出だしから激しくてびっくり……」
「ごめんね」
「謝んなくていいよ。私はもっと激しいのしてるから」
『激しいのって?!』
「おやすみ」
「おやすみ……」
『李仁、激しいのってなんなのよ?!』
気になって眠れない湊音であった。
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