4 / 5

第4話

「チビ…チビ?」 あれ?えっ!?俺今誰と会話してた?夢?声が聞こえた気がしたんだけど。びっくりして起き上がる 「「いったぁー!!」」 すごい勢いで頭をぶつけたら俺じゃない声も聞こえてもっとびっくりしてちゃんと部屋を見てみる 「あれ…え!!??あ…」 「おはよ。りりくん」 「たっ…高瀬くんっ!!」 頭を抑えながら涙目で苦笑している高瀬くんがいて、わわわっ!と一人焦る。どこまでが夢でどこまでが現実!? もし全部が現実なら…さーっと血の気が引いていく…そんな俺に優しく笑いかけてくれてそっと髪を撫でてくれた 「頭平気?」 「高瀬くんこそおでこ…わーっ!!赤くなってるじゃん!!ちょっと待って!待ってよ」 急いでベッドを出ようとして布団が縺れてベッドから転げそうになるのを高瀬くんが支えてくれた。 「あーっ!ごめん!!重ね重ねごめんなさぁい」 「…りりくん…可愛い…」 「可愛いとかじゃないし!ちょっと待ってて!」 急いで冷やすものを取りに行こうとすると高瀬くんに捕まって足に座らされてぎゅっと抱きしめられた。 「ちょっと!フザケてないで離してよぉ!」 「…少しだけこうさせて…だめかな?」 「…」 「嫌なら必死で抵抗して」 「…やじゃないよ…」 「よかった…ねぇさっきの…って」 「ごめん…気持ち悪いこと言って…チビだと思ってたから…ごめんなさい」 「さっきのは全部本当?」 小さく頷くと更にきつく抱きしめられる 「りりくん。俺やりたいこと終わるかも」 「え?」 「りりくん。俺…君のことが好きです…」 「えっ!!??」 「俺がこっちに戻ってきた理由は君を探してまた仲良くなってゆっくり距離を詰めてそして…告白するってこと。引っ越しの日…泣きながら走っていく必死なりりくんを見て本当に後悔していたんだ…ちゃんと話せばよかったって…俺のとこに向かっていたかどうかはわからなかったけど…そうだと嬉しいなって…それってさやっぱり君だけが特別だったからなんだよね」 見られていたなんて知らなかった俺は何も言えなくて大人しく抱きしめられていた 「俺りりくんと初めて会ったときから好きだったんだと思う。君に触れたことも全部覚えてる…」

ともだちにシェアしよう!