「…に、…さまぁ……、すきぃ…っ…」 丁寧に衣類を脱がされ、咲也は恥ずかしさに身を捩りながらも愛しい兄を想って腕を伸ばした。 首へ細い腕にて抱き着かれ、そのまま引き寄せられた渉は胸元の小さなピンクの飾りに舌と手を這わせる。 「ンッ……、っ……」 ビクビク体を跳ねさせる咲也の感度の良さに口元が緩む。 「気持ちいい？」 「あっ、はぁ……、兄様になら何されてもきもちっ、んぁっ…」 兄様、兄様うるさいと乳首へ歯を立てると咲也は痛みに体を強張らせた。 怯えるように体を萎縮させる咲也にしまったと渉が再び優しく舌で乳首を転がし愛撫を再開すると、急くように咲也が呟いた。 「アッ、兄様……、俺はいいから兄様が気持ちよくなって……」 余計な前戯などいらないと告げてくる咲也の健気さに渉の胸がツキンっと音を立てる。 掌で優しく脇腹を撫でて細くしなやかな足を片方腕に持ち上げると固く窄まる蕾を指先でつついてみた。 ビクッと体を飛び上がらせた咲也のものを握り締め、優しく上下に扱きながら今度は蕾をゆるゆる撫で付けた。 「あっ、ンッ……、い、いやっ！そういうのはいらないっ…」 優しくすればするほど咲也は体を羞恥に震わせて朱に染める。それが楽しくて渉はしなやかな体を押さえつけ、自分のやりたいように事を進めていった。 「……んっ、ンッ、はぁ……アッ、だめっ！そんなにしたら……っ…‼︎」 固くそそり勃ったものを数回強く擦っただけで、咲也は腰を反らせて達してしまった。 「え⁉︎……もうイッたの？」 あまりの呆気なさに驚くと、泣き出しそうな上擦った声が必死に謝罪してくる。 「ご、ごめんなさい！かかってないですか⁉︎き、汚いですよね！！」 体を起こし、自身の放った精液で兄が汚れたと心配する咲也に渉は幼馴染みの潔癖症を思い出した。 他人に触れられることが怖くて嫌な咲也は恐らくこういった行為も滅多としないのだろう。 優一以外に接する咲也はとてつもなくストイックで清廉潔白な男だ。 幼い時から側にいる自分ですら肩に触れる事すら拒まれる。 「汚くないよ…。結構出たけど、いつぶり？」 なかなかの量が咲也の腹を汚し、渉がふとした疑問を投げかけた。 「えっ…っと……、多分…い、一ヶ月ぐらいです」 顔を俯かせて、消え入りそうな声で答える咲也に渉が目を見開く。 「一ヶ月⁉︎マジで‼︎?」 中3にもなったら週2とか週3は精を出さないと自分も含め、周りは耐えられないと最近遊んだ友人達と笑い合っていたことを思い出した。 それを咲也は一ヶ月も出さずにいるという事に驚愕する。 「気持ちよくないのか？」 男ならではの生理現象はないのかと、再び手を差し伸ばすと咲也はビクビク体を震わせて何かに耐えるように口を開いた。 「き、汚いから……。あ、あの！そこに除菌スプレーがあるから！兄様、使って下さい！！」 やはり潔癖症である一つの症状が現れているようで、自身のこういった行為を含め、精液が嫌で仕方がないのだろう。 「咲也、落ち着け。汚くないから……。お前はジッとしてたらいいよ」 身を起こし、パニックになる咲也の薄い胸板を押して再び横へと倒すと渉はまだ満足がいっていないのであろう咲也の勃ち上がったものを口へと含んだ。