209 / 222
第209話
「はぁ……ぅうっ、んぅァア……、ヒィっくぅ…、イっちゃァ……」
全裸に剥かれ、全身隈なく舐め上げられた咲也はガクガク身体を震えさせ泣き悶えていた。
クチュクチュと音を立てて、大きな手で咲也は自身を扱かれ、絶頂が近いと四肢に力を込める。
「イ、イくぅ…、でるっ!」
腰を痙攣させて、しがみついてくる咲也を受け止めるように抱きしめると、渉は手の動きを早めて咲也を導いた。
ビクンッと身体を跳ねさせ、白濁の液体を吐き出すと、咲也は荒い呼吸で泣き言をいった。
「も、やだ……、やめたいっ…」
全身ねちっこく愛撫を繰り返す渉に咲也は羞恥で頭がおかしくなりそうだった。
何度か体を重ねた経験はあったが、ここまで焦らし、愛されたことはない。
「そんなに恥ずかしい?」
まだまだ足りないと不服そうな渉だったが、咲也はキツく目を閉じて頷いた。そんな姿がまた愛しさを増すのだと、渉は咲也の胸、腹へとキスをして舌を滑らせた。
「も…、もう、舐めないで……っ…」
これ以上は嫌だと渉の頭を押して咲也が拒否した。
それならばと、渉は咲也の足を持ち上げて身体をくの字に折り曲げた。
「え……」
信じられないポーズを取らされて、咲也は赤い顔を青くした。
「ば、ばかぁーーー!やめろ!!おろせっ!!」
「いいから、じっとして。ここはまだ舐めてないだろ」
バタバタ暴れる咲也に静かに言うと、渉はピンクの花弁へと舌を這わせる。
「ヒィっ!」
ビクッと身体を竦ませて、信じられないと自分を見つめてくる紅茶色の瞳を見つめながら渉は意地悪な笑みで舌をゆっくり挿し入れた。
「ィヤァァアーーー、んぅっ……、アッアッ…」
舌はクネクネと咲也の中を蹂躙した。奥を探るように突いたり、浅い部分を味わうように舐め回されて羞恥と強烈は快感に咲也は襲われる。
「んっんっ、やっやっやっ……、それ、やだっ…」
浮いた腰がガクガク震え、身悶えるその姿に渉はどんどん興奮していく。
「わ、たるっ……、渉っ、イくぅ…、またイッちゃっ……」
助けてと、濡れた瞳で懇願する咲也に渉は舌と同時に指を一本捻じ込んで、前立腺を押し上げた。
「ァアーーーッ……」
グズグズに熟れていたところに決定的な衝撃を与えられた咲也はなし崩しに達した。
自分の精液を顔面に被ってしまい、咲也は汚いと涙を溢す。そんな涙も精液も渉は大丈夫だと、綺麗に舐めとると、足を割り開いて身体を滑り込ませた。
「咲也、挿れていい?」
熱く猛ったものを蕾に当てられ、咲也の蕾はキュウキュウ伸縮した。
物欲しそうな自分が嫌で顔を背けると、渉は甘えるように抱きついてもう一度聞いた。
「……逃げないで。抱きたいんだ。挿れていい?」
「……………………うん」
恥ずかしい思いに消え入りそうな声で答えると、渉は嬉しいと目元へキスを落とし、咲也の身体を抱きしめた。
「力、抜いてろよ。悪いけど、加減出来そうにない」
切羽詰まった声でそういうと、渉は一気に自身を咲也の中へと押し挿れた。
ともだちにシェアしよう!