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第210話
「はぁ、あっあっあっ……、くるしっ…だめっ、ダメェーーー」
大き過ぎると、新たな涙を流す咲也は渉から逃げるように上へとずりあがる。
そんな咲也を逃がさないと、腰を掴んで下へと引き戻し、渉は前立腺目掛けて腰を何度も打ち付けた。
「ヒィっ、ヒィッ、はぁっうっ、そこ、やっ!イヤッ!……はぁ、ンッ…ァアーーーッ」
身体を捩って逃げようとするが、どうやっても追い立ててくる渉に咲也は悲鳴をあげた。
大きな快楽に強すぎる刺激は咲也を壊すのに十分な破壊力を持っていた。
「ら、らめぇ…、イクッ!でるぅーーーー!!」
嫌だと抱きついて叫ぶ咲也は再び精を放つ。
しかし高ぶりが抑えられず、渉は欲望を止めることが出来なくて、達した咲也を更に追い込むように腰を振り続けた。
「はぁっうぅっ、イ、イッてるぅ…、イってるからやめてぇーーー」
頭がおかしくなると、身体を逸らせて叫ぶ咲也の腰を掴み直し、渉は自分もそろそろ限界だと本格的に腰を打ちつけた。
「イッァアァアーーーッ!あ、あたって…るぅっ、ま、まってぇ、おねがっ……、奥、ヤダぁァア……」
前立腺を擦り上げ、奥の壁をガツガツ掘るように最奥を目指す渉に咲也は視界をチカチカさせた。
意識を飛ばしたいのに衝撃が大き過ぎて、半狂乱になる。
腰が溶けてなくなるような感覚に恐怖を感じて、咲也は逞しい身体にしがみついた。
「はぁ、はぁ、咲也…、イくっ……ッ…」
咲也の身体を強く抱きしめると、渉は咲也の中で達した。
自分の下でゼイゼイ息を切らせて涙を流す咲也に渉は綺麗だと、口付ける。
まだ敏感な身体はビクビク震えていて、余韻に怯えるその姿にまたムラムラしてきた。
咲也の中から自身を抜くと、トロリと蕾から体液が出てきて、やらしさに渉のものがまた硬さを取り戻した。
「咲也……、俺、ヤバい」
逸る鼓動と連動するように、元気になった自分のものを咲也の太腿へ押し付けると、咲也は閉じていた瞳を開けて、渉の下半身を見た。
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