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第211話

「ひっ!」 小さく悲鳴を上げると、逃げるように体を反転させ、咲也はベッドから出ようとした。 が、それを渉は咲也の腰を掴んで阻止する。 ズルズルっと引き摺るように手繰り寄せると、腰を持ち上げて再び蕾へと自身を押し当てた。 「咲也、もう一回。もう一回だけ付き合って」 「やっ、む、ムリッ!絶対、むりぃぃィァアーーー……」 出来ないと、叫んだ直後、硬く太いそれを体内に埋め込まれ、咲也は顎を反らせて絶叫した。 「はぁあ……ぅうっ、アッアッアッ…、やっ、奥、イヤ……、気、狂うぅ〜……」 角度を変え、また脳天を突き抜けるような感覚に陥る奥の壁を刺激された咲也は額をベッドに擦り付けて喘いだ。 空いた口からは涎が垂れ、快感から押し寄せる涙が止まらない。 奥をグリグリこじ開けるように捏ねられて、咲也は全身に電流が走るような感覚にガクガク体を揺らした。 「ヒッヒッ、こわっ……、こわぃっ…、それ、ほんと……やだぁ〜…」 やめてと、懇願するが渉は気持ちがいいと、咲也を抱きしめて、するりと咲也のものを握りしめる。 「ふぁっ、ァアァアーーーーっ……、だめぇ…、はぁっはぁっぅう……」 トロトロ垂れ流れる精液はどうやら止めることができないようで、咲也はイキッぱなし状態になっていた。 少し力を込めて扱くと、悲鳴と共にドバドバ精液が溢れ出た。 「はぁうっ、で、でるぅ〜……、と、まんないッ…、ヒィっ……ひぃっァアーーー……」 触らないでと、自身を握り締める渉の手の上から咲也は自分の手を被せた。 なんとか引き剥がそうとしたが、どうしても離してもらえず、泣きじゃくる。 「も……ぅ、ダメェ…、あたま……おかしくなるぅ…」 キュウキュウ蕾を締め付けてくる咲也に渉は気持ちがいいと、大きく息を吐いた。 滑らかな肌の背中へ唇を寄せて、キスの雨を満足するまで降らせると、細い腰をベッドへ押し付けて、前立腺を突くように上から腰を強く叩きつけた。 「ヒィッ!はふぅ、ァア……アァーーー!ハアァア……、アウッ、はぁうっ……イ、イくぅーーー、とまんなっ、アッあうっ…イくっ!イク!イクーーーー!」 パンパンと何度も繰り返し突かれて、咲也はシーツを手繰り寄せ、強制的に絶頂を強いられる快楽に耐えた。 「もう、咲也ずっとイキっぱじゃん。どんだけ可愛いの?」 ハハッと満足気に笑った渉は咲也の痴態に煽られて、自身も達そうだと眉根を寄せた。前立腺へ先端を思い切り押し付け、捏ねて押し潰すように腰を叩きつけると、咲也は目の前をスパークさせた。 「アッアッアッ……、ぅっはぁ…んんっ、も、もう変っ、へんになるぅ〜……アァーーーーッ…」 最後は声にならない悲鳴で渉の放つものを受け止め、咲也は意識を手放した。

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