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第79話

「あっ、はっ、ヒィっんンッ……、む、むりぃっ…、もう入らなっ……」 ぐちゃぐちゃ掻き回されては奥を突かれる度に中へ幾度となく出された渉の精液が蕾から溢れ出てきた。 もういっぱいいっぱいなのに、それでももっともっとと求めてくる渉に咲也は何度か意識を手放す。だが、その度に強烈な刺激を与えられすぐに意識を取り戻す羽目となり、この快楽地獄から抜け出せずにいた。 「咲也、またメスイキした。可愛い……。って、またイきそう?」 前立腺をコツコツ突いてやると、中がビクビク蠢く。 うつ伏せにさせられて、腰のみを掲げられた咲也は四肢を強張らせ、シーツを掴んで手繰り寄せ悲鳴をあげた。 「あっ、はぁ…アッアッアッ、イ、イく!イっちゃっ…ぅぅ……、っんァアアーーーー!」 大袈裟なほど体を跳ねさせると同時に後孔がキツく締まって痙攣を起こした。 咲也のものからはもう果ててしまったのか蜜は一滴も溢れることはなく、半狂乱な悲鳴だけが部屋に響く。 その声とこの快楽を貪る体に渉もまた達すると、一息つくように上体を崩して咲也を抱きしめるように覆いかぶさった。 「あっうっ……、も、もうやめて…」 これ以上は無理だと涙を流し、意識を手放しそうな虚ろな瞳に渉はにっこり笑顔を向けると、紅茶色の汗で濡れた柔らかな髪を掻き上げた。 「いいよ。今日は許してあげる。また明日抱くから、ゆっくり休んで」 明日という言葉にあり得ないと顔を強張らせる咲也に渉の瞳が細くなった。 「明日が不服なら今からまだヤる?」 「やっ!明日!!明日がいいっ!!」 冷静な判断を下せない咲也はこの瞬間、この場で主導権を握る渉へ怯えた目を向け、哀願した。 そんな必死な幼馴染みが可愛いくて、優しいキスを一つ降らせると、おやすみと安心させるように囁いて大きな掌で目の前を塞いでやる。 視界を遮断され、これで本当に解放されるのだと安堵した咲也は深く息を吸い込むと、ゆっくりと吸った息を吐き出しながら堕ちるように一瞬で眠りへとついた。

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