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第89話
ガンガン好き放題体を揺すられ、咲也はどんどん快楽へと堕ちていく。
「んっあっ……、渉っ…わた……ンァっ…」
助けを乞うように何度も名前を呼んだが、渉自身、名前を叫ばれれば呼ばれるほど何故か興奮していった。
「咲也、上に乗って」
一度、自身を引き抜くと渉はベッドの上へと胡座をかいて座る。
咲也の腕を引っ張り寄せようとしたのだが、もう嫌だとその手を払い、咲也は逃げ出そうとした。
背後から抱き締めて直ぐに捕らえると、渉は細い咲也の腰を引き寄せた。
「逃げるな。ほら、足開いて」
「ひっ!ぃ、イヤァァアーーーーッ!!」
ふらつく体を押さえつけられ、真後ろから両膝を抱えられた咲也は一気に串刺しにされた。
絶叫と共に最奥まで貫かれた体は痙攣を起こし、癖になりそうなぐらい渉のものをキツく締め付けた。
咲也の体が気持ちいいと溺れていく自分を律するように、渉は公明正大な理由を告げる。
「逃げた罰ね」
耳元でそう囁くと、渉は咲也の体を持ち上げて、大きく上下に動かした。
「はぁうっ!アッ、はぁ…、アッアッアッ……、こ、壊れるぅっ…」
ジュブジュブとやらしい音が室内に響き、脳が痺れる程の快感に咲也の意識が朦朧とし始める。
堕ちる
そう思った瞬間、渉の腕が止まって膝を離され、キツく体を抱き締められた。
「まだ堕ちるなよ」
自分を見越した物言いに咲也は耐え切れない快楽の自然現象で涙を流した。
「そういや、今日はまだここ可愛がってないよね」
胸にひっそりと佇むピンクの飾りを渉は親指と人差し指で摘むと、やらしく捏ね始めた。
「はぁ、アッ……んっぅ…」
身を捩り、抵抗したいのに体格差もあって咲也は身動き一つ叶わない。
されるがまま、性感帯の一つである乳首を抓ったり引っ張ったり繰り返され、ぼーっとする頭でただひたすら気持ちがいいと思ってしまった。
「あっ、はぁ……っんぅ、突いてぇ…、ちくび引っ張って、奥突き上げてぇ……」
熟れた体が焦れて苦しいと腰を振り、咲也はやらしい言葉で懇願してきた。
自我が飛び、恐らく自分が何を口走っているのか分かっていないのだろう。
そんな咲也がまた可愛いと、渉は耳たぶを舐め上げて舌を這わせながら、ゆるゆると腰を振ってやった。
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