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第134話

「どんだけ変態プレイしてんだ……」 呆れて物も言えないと、優一が天を仰いだ。 「自分だって相当な変態のくせに…」 「俺は他の奴とリンクさせるようなプレイはしない!」 ポツリと綾人が呟くと、優一が心外だと叫んだ。 「どっちにしても、咲也はなんだかんだでゆう兄が好きなんだよ。もしかして俺のことって思ったけど勘違いだったんだ……。二宮の事にしても」 「本当にそう思ってる?」 「え?」 渉の投げやりな愚痴に綾人が静かに聞いた。 いつものふわふわした雰囲気ではなく、手厳しい空気に渉が驚く。 「咲也君のこと、本当にあちこち色めき立って行ったり来たりするような軽い子だって思ってるのかって聞いてんの」 蜂蜜色の瞳を細めて再度聞いてくる綾人に渉は言葉に詰まった。 優一が好きだった咲也。 自分へ心を許してくれたと思える事は少ないがあった。 二宮の件に対しても恋愛下手で経験値のない咲也が言いくるめられたと正直思っている。 だけど、咲也が素直な気持ちを聞かせてくれないから渉も信じきれないのだ。 情事だって、ここ最近は咲也が辛そうな事にだって気が付いていた。 本当はちゃんと咲也を気持ちよくしてやりたいけど、心からそれを拒否する何かを感じ取っていたからやめているだけ。 抱くことも止めるべきかと思ったが、それを無くすと咲也が不安そうで…… いや……、不安なのは自分。 咲也との繋がりが今では体だけでしか感じ取れなかったから必死に求めていた。 大きく息を吸い込んで脱力するように吐き出すと渉はソファにパタリと倒れ込んだ。 「俺、咲也のこと諦められね〜……」 弱音とも取れる呟きを漏らした時、渉は優一から耳を疑う言葉を投げつけられた。 「そんなに咲也が好きなら浮気やめれば?咲也もそれが原因でツンツンしてんじゃないのかよ?」 ソファの付属品であるクッションを胸に掻き抱き倒れ込んでいた渉は頭も体も固まった。 ……は?浮気? 「本当だよ!自分はセフレいっぱい作っといて咲也君には自分だけを見てて欲しいって凄い自分勝手じゃんか!」 腰に手を当てて文句をぶつけてくる綾人の台詞に何か硬いもので殴られた衝撃に襲われる。 セフレ!!? 「なんじゃソレーーーーー!!?」

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