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第144話

「ひっ、はぁ……ンッ、んっ……」 咲也の足を割り、反応を示していた自身へ舌を這わせると、渉はパクリと口の中へとそそり勃つものを頬張った。 くちゃくちゃと飴を転がすように音を立てて舐める渉に咲也は荒い呼吸を繰り返しながら、ビクビクと腰を跳ねさせる。 そんな細い腰を腕に巻きつけて、逃げられないように固定すると渉はより深く咲也のものを咥え込んだ。 「あっ、はぁ……、だ、めぇ…。んぁ…、わた、る……渉っ…」 イきそうだと、渉の髪へ手を伸ばした時、スッと顔を上げられて咲也は快感を奪われてしまった。 「……え?」 あと少しのところで達せたはずなのにと、渉を見やると、渉はやらしく笑って再び顔を沈めた。 しかし、その場所は先程よりももっと下にある秘部で…… 「んっ!やぁ!!ちょ、待って!本当にヤダ!汚いっ!!」 焦った声を上げて身を翻し、逃げようとする咲也の体を渉は捕まえる。 「だーかーらー、咲也に汚いとこはないってば」 心配しなくていいと囁くと、渉は咲也が抵抗できないように体をうつ伏せに押さえ込み、腰を高く上げさせて、目の前にまるピンクの蕾へ遠慮なく舌をねじ込んだ。 「ヒィぁ!」 背中を反らせて悲鳴を上げる咲也が可愛くて、安心するように空いている手で前のものも優しく扱いてやる。 「アッアッア……、待って、渉……、あっはぁ……んっ…」 後ろの違和感ある感触が前を弄る快感で訳が分からなくなると、咲也が首を横へ振って嫌がる。 そんな淡くも可愛らしい抵抗すら、許せなくて渉はどんどん舌を中へ中へと進入させ、咲也の自我を奪っていくことに全力を出すことにした。 「……んっァア!やっ、やめっ……、わた……るっ…」 唾液を含んだ舌で丹念にほぐした蕾へ渉は指を三本入れた。 その指の腹で前立腺を撫でたり押し潰すという行為を何度も繰り返すと、甲高い咲也の悲鳴が唇を割る。 「やめてじゃなくて、もっと。だろ?気持ちいい?素直に教えて」 「あっあっ……、ィ…アッ……んっ、そこ、ヤダぁ…」 「え?ここ?」 前立腺を押す渉にやめてくれと何度目かになる懇願をした時、白々しい声でその一点を三本の指で抉られた。 「ィアァーーー!!」 ビクンビクンと、体が陸にあげられた魚のように波打ち、強い刺激に悲鳴をあげるとニヤリと笑った渉がその場所を抉り続けた。 「はっ、ひぃっ!イ、イくぅ…、渉っ、イっちゃ……ァアーーー」 強烈な刺激で押し寄せる射精欲に咲也は我慢できないと、シーツを手繰り寄せ、顎を反らせて達した。 「このまま続けてもう一回イッて」 達して体力を使い、休憩したいのと、前を触らずに達してしまった事に男のプライドが傷つく反面、今はそんな事に気を取られるほどの余裕を渉は許してくれなかった。 止むことのない前立腺を抉る行為を続けては、白濁を飛び散らす自身のものを強く扱きあげてきて、咲也は半狂乱に泣き叫んだ。 「あ、あぅっ!イッ、イッてるっ!!やめ、イッてるから、ダメェーーーっ!!」 気持ちいいが苦しいに変わり、頭がクラクラして気を抜けば、とんでもない事を口走りそうで怖い。 「わ、渉っ……し、んじゃぅ…、ァアーー、でるぅ…また、でるぅーーー」 内太ももをガクガク震えさせて、助けを乞うように頭を抱え込む咲也はそのまま渉が望むように二度目の射精を放った。 全身から力を抜いて、くたりとベッドに横たわる咲也の背中を渉は蕾から引き抜いた指で撫で、もう片方の手で自身のズボンの前を寛げながら熱の篭る吐息で本音を吐露した。 「ごめん。我慢できない……」

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