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第145話
「アッアッアァーーー……、んっぅ…、はぁ、ふぅっ……」
仰向けにされ、抱き締めるように胸にかき抱かれ、解きほぐされた蕾に熱い鉄杭を捻じ込まれた咲也は前立腺を擦りあげ、奥へ奥へと進入してくる渉に絶叫を上げていた。
その声すら奪うように咲也の唇を自分の唇で覆って、舌を絡めてる渉に咲也はクラクラと眩暈を起こす。
繰り返す激しい抽送で気が狂いそうになるほどの快感が生まれ、渉へしがみついていないと手足がバラバラになるような錯覚が怖かった。
「こ、わ…、怖いっ……、もうヤダぁ…」
やめてと、渉の背中に爪を立てて抵抗すると、その抵抗が仇となったか、腰を両手で鷲掴まれて最奥の壁を打たれた。
「キィ、アァーーー!はぁ、ァアッ…、だ、だめっ!そこ、ダメェーーー!!」
渉から手を離し、シーツを掴んで上へ上へと必死に逃げようと暴れたが、渉の強い力に引き戻されて何度も何度も壁を打たれる。
「アァーーーッ!!」
目の前に火花が散って、チカチカ点滅し、咲也は背をしならせて達した。
「ここ、そんなに気持ちいいわけ?」
腰を進めて打つ度に咲也のものから白濁の液が飛び散り、渉は面白いと笑いながら同じ場所目掛けて腰を振った。
「はぁヒィっ……、きもち……いっ…、渉っ、きもちいぃ……、おねが……こ、わしてぇ…、俺のこと、もっと汚してぇ……」
頭を抱え、閉じる事の出来ない口の端から涎を垂らし、濡れる瞳で咲也は懇願した。
その要望があまりに意外過ぎて渉は動きを止めて、咲也を見下ろす。
「咲也……?」
少し不安が起こって、優しく咲也の頬を撫でると、咲也はその掌に擦り寄るように再び願いを告げてきた。
「お願い……、渉で俺のこといっぱいにして…。取り返しが付かないぐらい、汚して……」
両手を広げて涙を流す咲也が綺麗で、渉は息を呑んだ。
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