4 / 8

第4話 気づいた本当の気持ち side敦士

『敦士が大好きなんだ』 そう凌馬は、ハッキリと言っていた。 俺を恋愛対象として見ていた凌馬にも驚いた。 だけど、それよりも、もっと驚いたのは、その気持ちを知って、俺は、正直言って、嫌な気分にならなかったことだった。 普通の男子なら、嫌悪感を抱くであろう、凌馬の想い。 だけど、俺は、嬉しかった。 そこまで、想われて……。 そして、俺は気がついてしまった。 自分も凌馬が大好きだと……。 凌馬は、自分の気持ちを、俺に知られたことで、絶句している。 龍聖は、そんな俺の反応を見ていた。 それだけで、龍聖の凌馬に対する本気が伝わってきてしまった。 だから……、俺も伝えないといけない。 自分の気づいた、この想いを……。

ともだちにシェアしよう!