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第8話 クセになる……!

   瀬名にやり方を教わりながら、ようやく挿入にこぎつけてから、はや一時間。  俺たちは繋がりっ放しの、ヤりっ放し。  聞けば、高校に入った頃からアナニーに目覚めた瀬名は、俺に突きまくられることを妄想しながら、日々自分で尻をいじっていたらしい。その成果もあって、瀬名のアナルは俺の指をすんなりと飲みこんでくれた。  水泳部の黒ジャージは着たままで、下だけを脱ぎ捨てて。自分から大きく脚を開いて尻を突き出し、俺の指をやすやすと飲み込む瀬名の痴態は、まるで妄想の中の出来事なんじゃないかっていうくらいエロくて、だんだん頭がぼんやりしてきてしまった。  暖かなアナルに飲み込まれた指を腹側にゆったり曲げるたび、瀬名は「ぁん、ぁ、ああッ……んんっ……」っていうかわいい喘ぎ声を漏らしては、びく、びくっと白い肌を震わせる。完勃ちのペニスから、とぷとぷと涎を垂らす瀬名の表情は、信じられないくらい淫らだった。  そして瀬名は、汗ばむ白い肌を紅潮させて眉根を寄せ、余裕のない表情で俺を見つめる。そして掠れた声で「もー、いいから……そろそろ、欲しい」と俺を求めた。  瀬名はふらりと起き上がって、慣れないコンドームにもたつく俺のペニスに、アダルトなピンク色のゴムをつけてくれた。俺のペニスもいつになくゴリゴリに勃起していて、まるで自分のモノじゃないように見える。  瀬名はゴムのはまった俺のペニスを見て目を瞬きつつ、ごくりと喉を鳴らした。そして、ベッド下から取り出したローションを恭しく俺のそれにまとわせながら、「……はぁ……すげ」とひとり呼吸を速めている。 「ほ、本当に……いいのか?」 「いいよ……。ほら、早く……、早く挿れろ……はやく、翔……」 「わ、分かった……」  瀬名の膝を押し開き、ぬるぬるに濡れたアナルに先っぽをあてがう。俺のモノが触れた瞬間、瀬名のそこがひくひくと物欲しそうにひくついて、俺は誘われるままに瀬名の中へ浸入した。 「ひぁ、あぁぁ……ん!」 「……う、あ……っ! すげ、ぁ、あ……」  瀬名は俺のペニスで貫かれる瞬間、腰を浮かせて背中をしならせ、今までに聞いたことがないくらい艶っぽい善がり声を上げた。そして挿入した瞬間に一回、イッた。そして俺も、情けないことにそのまま、イった……。  瀬名の中は熱くて、うるうるで、みっちりと俺を包み込んで、絡みついて……もう、最高の気持ちよさだ。一回達した俺のペニスが、すぐに硬さを取り戻すくらいに。  俺は我を忘れて腰を振り、イッたばかりの瀬名の中をぐちゅぐちゅとかき乱した。 「ぁ、あ! あ、ん、ぁ……っ」 「……これ、どう……? ここ、いい?」 「いい……っ、すげ、……自分でするのと、全然ちがう……っ」 「自分で……? どうやって、してたんだよ……?」 「ゆびとっ……オモチャで……っ、ん、ん、ッ……」 「へぇ……今度見せてよ。自分でするとこ」 「や、やだよ……っ! ぁ、あん、翔……っ、きもちいい……っ、ぁ、あ」 「俺も、すげ、気持ちいい……はぁっ、ちんこ溶けそ……っ」 「またイクっ、……ぁあ、イクっ……!!」  その後俺ももう一回イって、少しばかり余裕が出てきた。だから次は、ガツガツ突きまくるんじゃなくて、瀬名のいいところをうまく先っぽで突いてやれないかとか、どうすればもっと喜んでくれるのかってことを考えながらヤろうって思ってたんだけど……結局、挿れた瞬間から腰が勝手に動いて、自分勝手に瀬名を突き上げまくってしまった。  少し赤みを帯びて、ローションでとろとろになったアナルを、ぬるんぬるんと出入りする俺のナニ。結合部を見下ろしていると、やっぱりこれは妄想なんじゃないかっていう、信じられないような気持ちになってきた。  だって、今俺は瀬名を抱いてる。瀬名と、セックスをしてる……。男同士で、まさかこんなに気持ちいいエッチができるなんて知らなかった。しなも瀬名が俺をこんなにも求めてくれて、俺の身体にで感じてくれてるなんて……まさに夢見心地。 「かける……っ、イク、またイっちゃう……イクっ……!!」 「……また……? すごいね、瀬名……ナカでイキまくりじゃん」 「だって、だって、翔のチンポ、すげ……イイからぁ、ああっ……んんっ……!!」 「……うは、締めつけスゴ……っ。……ぁ、俺も、イくっ……イクよっ……!!」  何度目かの絶頂は、奇跡的に同じタイミング。  たっぷり余韻を楽しんだあと、俺はずるりと瀬名のアナルからペニスを抜き、たっぷりとはち切れんばかりに精液を溜め込んだコンドームを見下ろした。 「ぁ……はあっ……は……あ」 「瀬名、大丈夫?」 「……大丈夫……やべぇなこれ……クセんなりそ……」 「お前エロ過ぎ。……どうしよ、これから学校で瀬名見たら、条件反射で勃ちそうなんだけど」 「……いいじゃん、別に。今度はトイレでヤる? 乳首舐めあうだけじゃ、もう足りないだろ?」 「……足りないけど。学校でとか、そんな」  瀬名は満足げな笑みを浮かべて、汗だくになった身体に絡み付いていた黒いジャージをするりと脱ぎ、白いTシャツ一枚になった。それすらも汗でぴったりと肌に張り付き、あの超絶敏感乳首が透けて見えている。……ムラァ。 「今日、おじさんとおばさんは?」 「飲み会って言ってから、多分日付超える」 「……ふーん。じゃあ、もうちょっといてもいいわけ?」 「……い、いいけど……。でも、そろそろ」  壁掛け時計を見てためらいを見せる瀬名を抱き寄せてベッドに腰掛け、すとんと膝の上に乗せる。すると目の前に、シャツから透ける美味そうな乳首が。俺は思わず、そこに吸いついた。 「ふぇっ……ちょ、翔っ……、ァ、ん!」 「乳首だけでイケる? ……ほら、乳首もちんぽも勃ちっぱなしじゃん」 「や、めろ……って、風呂入って、そろそろ……っン!」 「お前をイかせるだけ。もうちょっとだけ」 「ぁ、あ、ん……ばかっ……ァ、あ、ん」  シャツ越しに乳首をねぶり、未だに鎌首をもたげていた瀬名のペニスを扱いてやると、瀬名はあっけなくもう一回絶頂し、へなぁっと俺の膝の上でとろけてしまった。布の上から瀬名の乳首を舐め尽したせいで、ずるずるに濡れそぼった白いTシャツ。そこからさらにくっきり透けている瀬名の乳首を指でふにふに柔らかく揉みしだきながら、俺は瀬名にキスをする。 「……ばか、も……やめろっ……!! や……ァ、ふ……」 「あーもー、ほんっとかわいい。瀬名、かわいすぎ」 「……いい加減にしろよ、しつこ……ぃ……ん、」 「もうやめる。シャワー行こうな……でも、もうちょいチューしたい」 「んんっ、……ばか、翔……」  いくら触れ合っていても足りないくらい、俺は瀬名のことが好き。これからはもう、乳首を舐めるだけじゃ満足できない。  素直じゃなくて、まっすぐで、こんなにエロくて、最高にかわいい恋人ができたから。 「あ! そーいや、サッカー部部長就任、おめでとさん」 「あ、知ってたんだ。うん、ありがと」 「あーあ、俺も多分部長になるわ。敬太が死ぬほど嫌がってるからなぁ……って、あいつも部長ってガラじゃねーしな」 「まぁ確かに、お前の方が合ってる気がするよ」 「だよねー」  恋人みたいに抱きしめ合いながら交わす他愛ない会話が楽しくて、幸せで、腹の奥がむずむずするような高揚感が止まらない。俺はもう一度、瀬名の身体をぎゅううっと強く強く抱きしめた。 「苦しい!! バカ!! 離せよもう!」 「ごめんごめん。さ、シャワー行こうぜ」 「……ったく」  こうして俺たちの関係は、乳首を舐めあう関係から、恋人同士に大進化。  これからは堂々と瀬名を好きでいられる明日が、俺はとても待ち遠しかった。

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