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第13話
悟のセミダブルのベッドに、史彦は悟に手を引かれておずおずと上がった。
バスルームでお互いの体を奥の方までよく洗ったので、二人とも準備は出来ていた。
ヘッドボードに枕を立てかけ、背中を当てて座った悟の上に史彦が跨って座った。
服の上からも史彦が細いのはよく分かった。
脱がせてみると、日頃バイクに乗って手紙ばかり配達しているせいか、宅配便の配達員と違って隆々とした筋肉はやはりついてはいなかった。それでも、余計な贅肉のついていない体は程よく締まっていてきれいだった。
ただ、裸になっても、鍛え上げられた美しい筋肉を纏い、ルネサンス期の神々を描いた絵の中から抜け出てきたような悟に敵うべくもなく、史彦は悟の首に両手を回して形の良い唇に啄むようにキスをしながら、友喜の本命が悟だったのも無理はないと、思っていた。
悟に胸の粒を噛んだり舐めたりされつつ、おしりの方に回した手が後ろの窄まりを探っているのを感じて、荒い息を吐きながら聞いて見た。
「友喜さんとする時、どっちだったんですか?」
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