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お前とだから大丈夫.7

 何を言っているのか微塵も分かりませんとでも言うように、きょとんとしている凌平に急激に腹が立った。  オレがどんな日々を過ごしてきたか、その元凶のコイツは知らないんだ。  言わなかったんだから当たり前でも、それってすげー虚しい。  オレはこんなに凌平のことで頭がいっぱいだったのに、凌平の中にはあの日のオレはちっとも、本当の本当に残っていなかったのか。  それなら一から百まで教えてやろうとオレは腹を括った。  恥ずかしいだとか、男子校あるあるだもんなとかオレがおかしいのかも、とか。  そういうのはもうどうでもいい。 「あの時さ、おかずとかないって言ったじゃん」 「うん」 「今は違う。もうずっと、凌平にされたあの時のことばっか考えて抜いてる」 「…………」 「てかさ、たまった時に抜くだけでよかったのに……思い出したら勃つし。すげー困ってる」 「っ、」  引いてんのか知らないけど、凌平は慌てたように口元に手を当ててオレから目を逸らした。  むかつく、すげーむかつく。だから言うのやめてやんない。 「それに何回も思い出して抜いてたら、お前が触らせてくれなかったのやっぱり腹立つなっつうか、悔しい? っつうか。凌平の触りたかったなって、だんだんそういう妄想になって。なんかこの体勢、それ思い出して……それで赤くなった、そんだけ! な? お前のせい! だから……なあ凌平、引くなよぉ……」  勢いがよかったのは途中までで、オレの言葉は次第に尻すぼみになった。  鼻の奥がツンと痛んで、慌てて顔を背けた。  下半身裸で何を今さらと思わなくもないが、恥ずかしいものは恥ずかしい。  だけどオレはすぐにそれどころではなくなってしまう。  凌平がオレの頭のすぐ横にぼすんとおでこを置いたからだ。  抱きしめられてるみたいで、なんだろう、もっと泣きたくなってしまった。 「なんてことないわけねーじゃん」 「……え?」 「あるあるっつったけど、俺だって誰ともしたことねーし」 「え……え! あれ嘘!?」 「いや、嘘じゃねぇよ。俺はないってだけ。ダチとそういうことするとかムリだし」 「えー……オレってなんなん?」 「純太が気まずくないように普通のふりしてただけ」 「おい無視すんなー?」

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