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お前とだから大丈夫.8

 シーツに沈んだままの凌平の髪をぽんぽんと撫でてみる。  するとゆっくりと頭を上げた凌平がすぐ近くでオレを見つめてきた。 「俺、純太のおかずだったんだ?」 「……うん」 「何回も?」 「ん、そう」 「……っ」  あ……あの顔だ。眉間がくしゅっと寄って、目元がうっすら赤い。  凌平のこの顔を見ると無性に胸が疼いて堪らなくなる。  からだの中が、またふつふつと熱くなりはじめた。 「なあ凌平、もっかい触らせて?」 「……あぁ」  凌平のそこはガチガチのまんまだった。  少しこするだけで凌平は小さな声で堪んねぇ、と零す。  なんだろ、凌平の反応が可愛く思えて、オレも堪んない。  もっと気持ちよくしてやりたい、先走りでぬるつく亀頭をぐちゅぐちゅ撫でるとまた一段と凌平のそこは大きくなった。  オレの手で確かに気持ちよくなってるのが嬉しくて、また竿のほうに手を動かした時。  凌平の大きな手がオレの腰を掴んだ。 「純太……腰揺れてる」 「へ?」 「俺の触ってるだけなのに? 気持ちいの? ほら」 「うぁっ、まだ、触んな、って」  オレの先端にちょんと軽く触られただけなのに、その感覚で先走りで濡れてることがすぐに分かった。  まだ触んなって言ったのに、人差し指をちゅぷちゅぷ埋めるみたいに弄ってくる。  凌平が起き上がったからオレの手から凌平のちんこは逃げてしまって、オレだけが触られてる状態になる。  だから、違うって。オレが触りたいって言ったのに。  そう言いたいのに、本当はやめてほしくなくて静止の言葉はどこかに消えてしまう。 「凌平、やば、あ、」 「気持ちいい?」 「ん、すげー気持ちいい、りょーへい、」 「ん……」  オレの竿をゆるく扱きながら、もう片手が亀頭を揉みこむように弄ってくる。  そのえろい光景の向こうから、凌平がオレの顔をジッと見下ろしている。  オレが息を飲んだり声を漏らすと、あのえろい顔をしてそこを重点的に刺激してくる。  こんな時にも凌平のあの優しさが向けられてるのだと思うと、何だかまた泣きそうになった。  だってそんなの、どうしたって嬉しい。  他の奴らとはこんなのムリだと言った凌平の、この優しさも表情もオレだけのものってことだ。 「りょーへい、も、出そう、だから」 「ん、いいぞ」 「や、だめだって。オレはお前を気持ちよくしたいの」 「それは俺もだな」 「オレが、するのが先!」 「ふは、意地っ張りかよ」 「っ、」 「純太、なんか今おっきくなったけど」 「だ、って……あー! もう!」  凌平の笑った顔を見たからだ、なんて言えるはずもない。  だってそんなのまるで凌平のこと好きみたいじゃん?  いや好きだけどさ、友だちとして、ルームメイトとして?  妙な気配が心臓のところをかすめたけど、オレはそれよりも凌平をよくしたい気持ちを優先した。  ここで踏ん張らないとオレはもうイくまで凌平のされるがままになると思ったから。

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