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お前とだから大丈夫.10

 さらに凌平のからだを引き寄せて、オレは片方の腕を凌平の首に巻きつけた。  ああ、そう言えばあの時もこうしたな。そんで、この熱い肌に口をくっつけて。  妄想の中のオレも、こうやっていつもかじりつく。  凌平の手の中でぬるぬるに濡れてしまうのが恥ずかしくて、堪んなくて。  首筋に歯を滑らせて、ぐずぐずに崩れた声で凌平の名前をうわ言みたいにくり返すんだ。 「りょーへい、りょーへ、あ、あ、すげ、きもちい、」 「ん……」  そんなことなにも言わずしがみついてしまったのに、凌平は妄想の通りに続きをしてくれた。  下のほうからぐちゅぐちゅ音がして、耳からも気持ちいいのが入ってくる。  腰が揺れるのを止められなくて、凌平のを握っている手は動かせなくなってしまう。  それなのに凌平はいつも、そう、こんな風に気持ちよさそうにオレの名前を呼ぶんだ。 「純太」 「あ、は、ぁ、りょーへ、なぁ、りょーへい」 「ん、どした?」 「妄想、まだ、ある」 「なに?」 「オレ、いつも、りょうへい、と」 「うん」 「キス、してる」 「っ、キス?」 「ん……」 「そ、れは……」 「イヤ? でもオレいつも、お前と……してる」  そう言うと凌平は下くちびるをぎゅっと噛んで、凌平のちんこを握るだけになっていたオレの手を放させた。  熱いおでこをオレの胸に乗っけて、なにかを堪えるみたいに小さく唸っている。 「りょーへい? えっと、」 「勘違い、したくないんだよ。怖ぇ」 「へ? どういう、うあっ」  どういう意味だと問いたかったのに、疑問の言葉はひゅっと喉を鳴らしてオレの体内へと戻ってしまった。  凌平がオレの肌に吸いついたからだ。心臓のところ、乳首のすぐ横。  きつく吸われて、それから齧りながら多分舐められてて、あっつい息がオレの名前と一緒に途切れ途切れにそこにかかる。  あーなんで、なんでそんなところが気持ちいいんだろう。  キスが欲しいのはそこじゃなくてはぐらかされたみたいで寂しいのに、オレは凌平の手に慌てて手を重ねた。 「は、あ、純太?」 「だ、め、イきそう」 「ん、イッていいぞ」 「だめ、まだやだ、りょーへいが、まだだろ」 「俺はいいから」 「よ、くない!」  みっともなく息を乱れさせながら、オレはまた手を伸ばした。  逞しい腹筋を撫でてから触ると、またさらにかたくなっている気がする。  それでももう垂れるくらいに先走りに濡れていて、オレは堪らず喉を鳴らした。  漠然と"欲しい"と思ってしまう自分に気がついている。 「純太、イヤだったら言えよ」 「へ? なにが、って、……あ」

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