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お前とだから大丈夫.11

 うっとりと触れていた手に凌平の手が重なったかと思うと、次の瞬間にはオレのものも一緒に握りこまれていた。  ふたりの手の中で、凌平とオレのちんこが重なっている。  それに気がついた時、背中がぞくぞくと震えたのが分かった。  だってこんなの、今までのえろさの比じゃない。  目を離せなくなるほど卑猥で、ガチガチにかたくてだけどぬるついて熱い、凌平の感触がちんこから伝ってくるんだから。  頭の中がぼやけるほどの快感を止めたくて思わず握りこむと、凌平が唸りながら腰を揺らしてオレの首元に倒れこんできた。 「あ、っぶねー……」 「ご、ごめん……でも凌平、これ、えろすぎるって」 「ん……イヤ?」 「イヤ、じゃない……はぁ、りょーへいのちんこ当たってんの、やばい」 「お前マジ……はぁ」  困ったみたいに口を歪ませながらそれでもあの優しい顔で凌平が笑う。  その笑うの禁止、と言いたくなったけどすぐにやめた。  凌平のこの顔がオレはずいぶん好きらしい。  妄想の中でも現実でも、凌平はそうやっていつもオレを大切にするんだ。  胸が甘く疼くのと一緒にオレは腰を揺らしていたらしい。  凌平はオレの頭を撫でながら――白状すればこれも好き――またイヤなら言ってと念押ししてふたり分一緒に扱き始めた。  ぬちぬちとえろい音を立てているのはオレも凌平もどっちもなんだと思うと堪んなくて、オレはされるがままになってしまう。  貪欲な腰はその間も揺れてしまって、恥ずかしさに視界が潤みはじめた。  はずかしい、きもちいい、もっと、りょーへい、きもちいい―― 「りょーへ、なぁ、あ、りょーへい」 「ん、イきそ?」 「ちが、いや、それもだけど、なぁりょーへい、キス、したいってば」 「…………」  多分またはぐらかされるんだろう。  そう思いながらもねだってみると、ため息を吐いた凌平の顔がだんだん近づいてきた。  あ、してくれんのかな。  自分でねだったくせに途端に心臓がバクバク言い始めて、ぎゅっと目を瞑る。  そんなオレに贈られたのは、なんとも幼いほっぺへのちゅーだった。  躊躇いながらのキスが頬の上で瞬く。  嬉しいけどなんだ、口じゃないのかよ。  半べそになりながら抗議しようとしたけど、やっぱりまたそれは叶わなかった。  甘ったるい声が文句を追い越して腹の奥から出てきたからだ。  こんなのむりだって――だって、凌平が汗を散らしながら腰を振り始めたんだもん。  凌平が手に力を込めるから、オレの手とそれからちんこにその律動が響く。  たっぷり質量のあるかたいそこを、どろどろに濡らして絡ませながら、必死な顔をした凌平がオレの名前をくり返す。  これはもう、あれだ――セックス、みたいだ。  えろすぎる、でもきもちいい、凌平、りょーへい、もっとしてほしい。  もうそれしか考えられなくて、オレの口からはみっともない声しか出てこない。  絶頂はもうすぐそこだ。

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