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確かに遙人を好きだと思い始めてから、触ったり触られたりすることも意識していた。
でもどちらかといえば、二年近く何もしてこない遙人が、オレに興味がなくなったのではないかという、一抹の不安からきた意識のような気がする。
自分の欲からではなく。
オレ自身は、冬馬への想いを封じてからは、そんな欲も余りなくなっていた。
でも。
今ははっきりと解る。こうされて、遙人に触れられて、身体ごと愛して欲しい欲は、オレにもやっぱりあるんだ。
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そこに触れて貰えず、涙ぐみそうになる。
こんなことでと、情けなくなる。
そう思っていると、太腿を撫でていた手が、するりとハーフパンツの裾から入り込み、下着の上からそっと、オレの昂りを被う。
首筋から唇を離し、遙人がほ……っと、息を吐く。
「……?」
「良かった……」
「ハル……?」
「シウさん、ちゃんと反応してくれて。俺だけだったら、どうしようかと思った」
一旦オレのに触れていた手も、身体も離し、ふいっと横を向く。
ほんのり頬が赤い。
オレは、その言葉と顔でなんとなく察して、胡座をかいている彼の中心に、視線を流した。
( あ…… )
オレと同じように、いや、オレ以上に。柔らかな布地のハーフパンツが、不自然に盛り上がっている。
「あの時、強引にしてしまったから。こういうことするの怖くなって、反応しないんじゃないかと」
いつもと同じように平坦に話しているようで、何処か弱々しさを感じる。
「シウさんの気持ちが、何処まで俺にあるのか。あの時の記憶を越えて、反応してくれる程なのか。それが、怖かった……。もし、事に及んで拒絶されたら、俺はもう立ち直れない」
( なに、可愛いこと、言ってくれちゃってるの。そんな顔で )
男らしさ全開で、こういう色事にも慣れてる男が、こんな顔してこんなこと言うなんて。
可愛すぎて、なんかきゅんとくる。
ギャップ萌えってヤツか。
しかし。
そう思ったのも束の間。
離した身体をまたすぐに密着させる。
「ねぇ、シウさん」
もう声音も違う。甘くて何処か淫靡な色が滲む。
「自分では余りしないって前に言ってたけど、今もそうなの?」
耳許で囁く。
「え?」
それにすぐに答えられずにいると、あっという間にオレのハーフパンツを下着ごと下げ、オレの昂りを外に出した。そして、何か熱い塊と一緒に握り込まれる。
それは、いつの間にか同じように外に出されていた、遙人の熱い昂りだった。
手際の良さに舌を巻く。
ゆっくりと両手で扱ごかれ、ふるっと身体が震える。
「ん……」
オレの口から吐息が零れると同時に、冬馬とした時のことが、脳裏を掠める。
( あの時は……)
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