94 / 108
初旅行編 13 奥まで
こんなの、羞恥心なんかじゃ止められない。
「あっ……ぁ、あっ」
――カシャ。
興奮が勝ってしまう。
「あぁっ……」
ベッドの上で大胆に足を広げて、爪先で支えながら、正常位で自分から実紘のペニスを受け入れていく。
向かい合わせでカメラを構える実紘の視線に晒されながら。
「んんっ、あっ」
両手が塞がっている実紘の代わりに自分から挿れて。
「あぁっ」
自分から腰を振ってる。
「やらしすぎ……」
「あ、あ、あ……あぁっ」
正常位の時はいつも実紘が動くのに、今日はそれができないから、自分から動いていた。気持ち良さそうに先走りを溢れさせながら、背中をくねらせて実紘のペニスで中を擦り上げるとたまらなくて。自分のはしたない姿にすら興奮した。
腰だけをクンと動かされると、ただその一突きだけで達してしまいそうなくらい気持ちいい。
「あ、実紘っ」
――カシャ。
「あ、あ、あ、ンっ」
――カシャ。
「あぁっ、あ、ン、あ……ぁっ」
繋がった部位をカメラ越しに見つめられてる。
「あ、あっ」
自分から動く度に跳ねてる俺のを眺められてる。
「あ、あ、あ」
挿入の快感と実紘の視線に酔いしれながら、片手で枕に掴まりつつ、もう片方の手で乳首を摘んだ。
「ぅ……ん、ぁ」
硬くなっているのを自分の指で摘んで抓ると、たまらなく気持ち良くて、孔の口がきゅっと締め付けてしまう。自分から腰を振って、実紘のペニスの太さを味わってる。
太くて、硬くて、熱くて、さっきまで舌で舐めてしゃぶりついていた、実紘の。
「ああぁっ」
ずっとイッてる。
ずっと、気持ちいい。
全部、自分でしているのに。乳首を可愛がるのも、挿入の快感も、全部、自分から施してる快楽のはずなのに。
「あ、あ、あっ」
実紘に犯されてるみたいで、とろけてしまいそうなほど気持ちいい。
――カシャ。
「っ、あ、あ、気持ち、ぃ」
「やらしいね……悠壱、撮られて興奮してる」
「あ、あ」
「シャッター押すたびに悠壱のここ」
クンと実紘がまた腰だけを使ってそこを貫いた。その瞬間、甘イキして、つま先までビリビリと快感が駆け抜ける。
「キュンキュン締まるんだけど。こういうの好きなんだ?」
「っ」
「ほら、また……ね、悠壱」
実紘の視線に達してしまう。
「もっと見せてよ」
――カシャ。
「エロくて、卑猥で、やらしいとこ」
――カシャ。
「俺だけに見せて」
「あ、あ……ン」
見せつけるように脚を開いて、背中を反らしながら、ズブズブと飲み込んではまた腰を上げて、また沈んで。
――カシャ。
「あ、あ、あぁぁぁぁっ」
激しくはしていないのに、全身が痺れるほどの快感が駆け抜けた。びゅくりと体液になって弾けて、乳首を摘んでいた指にまでかかるくらいに射精した。それを撮られて、また奥がぎゅっと切なくなる。
「やば……悠壱エロくて、今、俺もイきそうになった」
「あぁっ」
自分から腰を引くと、中を硬いのが擦って抜けていく瞬間にさえ、甲高い声が上がってしまう。
そのまま、また自分から四つん這いになって、自分で。
「あ、ここ、欲しい」
今度は尻を両手で開きながら、達したばかりでヒクつく孔に実紘のペニスを充てがって。
「あぁっ」
また自分から挿入した。ズブブブと深くまで飲み込みながら、割り開いて奥まで迎えられるようにしながら自分で腰を振りたくった。
「あ、あ、あ、実紘」
「ホント」
実紘の大きさに喘ぎ声が止まらない。腰も、振りたくるのをやめられない。ゴクリと喉を鳴らして、またシャッターを切ってくれる、はしたなくてひどい俺をまた撮ってくれる。
「最高」
奥に注がれたくて、全身にキスマークのついたこの身体が奥の奥まで実紘のものになるようにと願いながら。
「ね、もっと俺のこと欲しがってよ」
「実紘……あっ」
「俺じゃないとダメな身体になって」
もう、なってる。
もう、実紘以外なんてありえない。
ほら、注がれたくてたまらない奥がキュッと実紘のペニスにしゃぶりついた。
「あ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁ」
そして、奥に放たれた熱にあられもない声を挙げながら達したとき、またシャッターを切る音がした。
「あっ……」
「悠壱の中、やば……」
「あっ!」
達している身体の奥の奥のところまで抉じ開けるように、実紘が体重をかけてペニスを深く突き入れた。
「あぁ! ぁ……実紘」
「熱くて、きつくて、しゃぶりつくみたいでさ」
「実……ぁ、あっ」
「ずっと、ここに挿れてたくなる、っ……気持ち、ぃ」
「あぁ」
実紘の手がカメラをベッドの脇にそっと置いて、その手が俺の腰をしっかりと掴む。重さも、手の強さも、肌に食い込む指も何もかも。
「挿れて……奥、に」
圧迫感さえも。
「実紘……ぁ」
「悠壱」
「ぁ……ぁ……あっ」
快感になる。
「ね、奥まで全部、俺のものにしていい?」
「ん、ぁ、して、奥まで全部」
「っ」
「して、欲し……あ!」
そして、奥が開くと、星が瞬くように視界が白くなって、ただ実紘にしがみつきながら。
シーツを掻きむしる手に重ねてくれた実紘の手に、指にしがみつきながら。
「あぁぁぁぁぁぁ!」
深いところまで全部が実紘のものになるのを感じて達した。
ともだちにシェアしよう!