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二人で媚薬編 11 媚薬に蕩けて
真っ青なカプセルはまるで宝石のサファイヤみたいだった。
キスをしながらそのカプセルを歯の切先で割って、中から溢れ出た液体を互いの舌先に滴り絡めると、甘いリキュールを喉奥に注がれたみたいに痺れて。
こんな得体の知れないものを実紘に飲ませたらいけないのに。
舌を差し込みながら、実紘が笑って。
――最高にエロい顔。
と、低音の痺れる声で囁くから。
その宝石を食べるようにキスを交わす、淫らな音にさえも感じてしまって仕方なかった。
しゃぶりつきたくてたまらない。
実紘が欲しくて、たまらない。
だから、口で奉仕しながら、自分の指で後ろをほぐしてる。
恥ずかしいのすら快楽の一つにして、実紘のをしゃぶりながら、あとでこの硬いので貫いて欲しくて自分から身体を仕立ててる。
「ん……ん、む……あっ」
口の中も、喉奥も、全部、実紘のに犯されたい。寝室のベッドのそば、上半身は裸、パンツの前をくつろげ下着をズリ下げた実紘の足元に膝立ちで屈みながら、夢中になって指で中広げて、喉を鳴らしてる。
「すげ……」
はしたない音を立てて、限界まで頬張り喉奥を窄めて、何度も頭を上下させてから、今度はアイスキャンディのように丁寧に舐めていくと、実紘の形を思い出して奥が疼く。あとで、この太いので中を擦ってもらうことしか考えられなくて。
「悠壱っ」
実紘のが熱くてすごく硬い。俺の零す吐息にすら反応してビクンと跳ねてくれるのが嬉しくて、先端を手の中でくるりと撫でながら根元にたくさんキスをした。
「ん……はぁっ」
「すげぇやらしいしゃぶり方」
身体の奥が熱くて焦げつきそうなんだ。
早く欲しい。
「悠壱」
中でこれを感じたい。
「悠壱、俺の溶けそうっ、んな、っ、美味いの?」
「ん」
美味しいよ。だから口に咥えたまま、コクンと頷いた。頷いて、音を立てながら、窄めた口の中で扱いていく。
気持ちいい?
「今日、朝からずっと撮影してたんだけど? ね、シャワー浴びてないよ?」
意地悪く口元だけで笑いながらそう言葉で責められるとゾクゾクした。
実紘の手が俺の頭を撫でて、髪を掻き上げるだけでイける。
「自分でほぐしながら、俺のしゃぶってるとこ、もっとよく見せて」
言われて、実紘のを喉奥ギリギリまで咥えながら仁王立ちの実紘を見上げた。
「ん、ンン……も、っ」
「悠壱」
「ンン、んク……っ」
見上げて、目を合わせたまま、一度、その熱を溜め込んだ実紘のを口から離して、丁寧にキスをする。
「っ」
涎で濡れた唇で丁寧に喰んで、カリのところを、いつも、俺の中をたくさん良くしてくれるそれを舐めて、また、喉奥まで咥え込んで。
「ん、ンンンン」
「っ」
喉奥に先端が来ると、実紘が表情を険しくしてくれた。それが嬉しくて、もっと激しく音を立てながら。
「っ、それ、やばい」
「ん、ン、んっ」
「っ」
実紘が息を乱して、俺の口の中を熱で犯してく。
「ん、ンンっ」
「っ、悠壱っ」
「ん」
「っっっっ」
寝室にジュポジュポと淫らな音と、実紘の乱れた息と、それから、喉奥を熱にふたをされた隙間から溢れる喘ぎ声が響いて。
あの瞳が、しゃぶりつく俺をじっと見つめてる。
画面越しで微笑むだけで数えきれない人を魅了する綺麗な顔を歪ませて。
その指で触れられたいとたくさんの人が望むその指先で涎まみれの頬を撫でて。
引き締まった、見惚れるほど極上の身体を火照らせて。
「っ、悠壱っ」
実紘が名前を切ない声で呼んでくれた瞬間、喉の奥でビュクリと熱が弾けた。
「ん……ん…………ン」
「っ……は、ぁ」
俺の口の中で射精、してくれた。
「悠壱……」
「あっ」
「飲まなくていいのに」
その雫一つでさえ、誰にもあげたくないんだ。
「イったの? 触らずに」
実紘のこと欲しくてたまらない。
「見せて」
「ん……っ」
服を一枚一枚脱いでいく。目の前にいる、誰からも羨望の眼差しで見つめられる美しい男が欲しくて疼いて仕方のない身体を。
「ドロドロじゃん……」
見られてる。
「しゃぶりながら触らないでイったの?」
「実紘」
見てて。
「あっ……あっ」
果てたばかりの自分のを自分の手で握るだけでもたまらなく気持ちよかった。勝手に腰が跳ねて。自分の掌に擦り付けるように硬いのを突き立ててしまう。触るだけでとろけるほど気持ち良すぎて、ただ自分のを握ってる。
「あっ」
乳首、も、がいい。
あの舌でされたい。あの長い指で、爪で、いじられたい。乳首も、後ろの、ところも。
「やらしいね」
「あ、あぁっ、実紘っ」
「俺の、見ながら、自分の手でしてる悠壱、エロすぎ」
「あああっ、あ、あ」
夢中になって実紘にしてもらってることを真似た。
「やば……これ、全然収まらないんだけど」
媚薬のせい、にしてしまおう。
「あ、実紘っ」
はしたいない。淫らで、やらしくて。
「あ、ここに……欲し」
「っ」
ベッドの上に自分から寝転がって、膝を抱えながら脚をいっぱいに広げて。
「奥まで」
でも、これは媚薬のせい。
「来て欲し……あっ」
「挿れるよ」
「あぁぁっ」
欲しがりで仕方のないのは。
「挿れただけで、また、イった」
「う、ん、あ、気持ち、い」
全部。
「っ、奥、まで」
「あ、あ、実紘、もっと、して」
「平気?」
「あ、ん、いい、から、奥でお願い、全部」
「明日、立てなくなるよ?」
「ん、ぁ……めちゃくちゃに」
「っ」
「されたい、んだ」
あの青い綺麗な宝石みたいなカプセルのせい、なんだ。
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