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第5話

 ところが12歳の時の最終バース診断で、なんとオレもオメガだと知らされた。通知を見た両親は顔面蒼白になり、オレもお先真っ暗な絶望感に打ち拉がれた。    けれど七央だけは違った。  『理央がオメガで僕、嬉しい。これからもずっと仲良くしようね』  そう言って小さい身体で、更に小さいオレの身体をぎゅうっと抱き締めてくれたのだ。  この時決めたんだ。何があってもオレは七央を守り、七央の幸せの為だけに生きていく。この天使の為ならたとえ火の中水の中、アルファの中でもお供するって。

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