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面接 side遊馬

バイト応募をして、すぐに日曜が来てしまった このカフェは朝だけやっていないらしく、8時にはカフェの入口に着いていた (この時間、いつもなら寝てるっつの…) 俺はそう思いながらも、目の前のドアを開ける 「こんにちは。応募した日高です。」 「あ、日高 遊馬くん?待ってたよ。こっち、どうぞ。」 そういって店の奥から出てきたのは写真通り、いや、写真よりイケメンなあの店長だった 「えっと、それじゃあ今日は宜しくね」 「あ、よろしくお願いします。」 そして、俺の初めての面接が始まった 30分くらい、俺の持ってきた履歴書をみながら質問が飛んでくる その質問に一つ一つ、ていねいに答えていく そして、とうとう最後の質問ーーーーー 「じゃあ、最後に。 同じバイトの子で少し暗くてコミュ症な子がいても大丈夫?」 何その質問… つい、そう突っ込みたくなった というか、そんな質問するか?? 俺は頭の中でつっこみまくりながら、思ったことを口にした 「あー…そういう人と関わったことないから分からないけど、でも…」 「でも?」 なんて言えばいいのかわからなくなり、喉に言葉が詰まる でも、店長の目をみたら、なんだか素直に俺の気持ちを話そうと思った 「でも、仲良くなってみたいと思います」 「そっか。」 俺の答えに、ただ笑顔で返事をする 俺の答えがよかったのかは分からない でも、なんだかその笑顔をみたら安心したのは確かだった なんだかこの店のモットーはこの人の雰囲気に似ていると思った 金髪で長身で(俺より低いけど)イケメンだけど、何故か安心する (あぁ、ここで働きたいかも…)

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