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第8話初めてのヒート✳︎

「き、桔梗、様……」 「楓、田中から聞いたよ。体調悪いんだろう?心配なんだ……」 桔梗の声を聞いた途端途端に体にピリピリと電流が走った。 「だ、だめです……!はぁ……桔梗様、お願い…来ないでくだ、さい…」 「そんなに私が嫌になってしまったのか?……わかった、食事を田中から預かっているんだ。朝から何も食べていないのだろう?それだけ置かせてくれ」 「だめ……桔梗様っ!」 誰よりも大切な桔梗にこんな姿を見られたくない。幻滅されたくない、嫌われたくないその一心で桔梗の名を叫んだがそれも桔梗がドアを開けた事で無意味になってしまった。 「この匂い……」 「ひっ……ふぇ……来ないでって、言ったのに……」 ベッドの上でぐずぐずになりながら必死にシーツで体を隠そうとする楓に躊躇なく桔梗が近づく。 ベッドの傍まで来ると「やめて、来ないで」と泣きながら繰り返す楓の頬を柔らかく包み込んだ。 「やはり君は、私の運命だ……」 そう言いながら楓の唇に噛みつくようにキスをした。楓は驚き引き離そうとしたが本能で桔梗を求めてしまっていた。 ーー欲しい、欲しい……桔梗様が欲しい…… さっきまで不安でしょうがなかったはずなのに今はもう桔梗に誘われるがまま舌先を絡め互いの唾液を飲みあう。 ふと桔梗を見つめるといつもの優しい目ではなく熱く射止めるような視線に楓はもっと体を熱くさせた。 「き、桔梗様……気持ち、いい……もっと……」 初めてのキス。しかもずっと慕っていた桔梗が相手というだけで楓の体中が敏感に反応してしまう。 「気持ちいいね……楓。可愛いよ、とっても。私はずっと、ずっとこの時を待っていたんだ……」 「あっ、あ、桔梗様……もう……体がへん……助け、て……」 「はぁ……匂いが濃くなった……。これが、運命か……たまらない」 ぴくぴく痙攣する楓の体をぐっと抱きしめた瞬間、陰茎からぴゅると白濁した液が飛び出した。 「ひ、ひんっ……き、きょう、様……あっ……ごめ、なさ……」 自分の醜態に恥ずかしくなり涙をぽろぽろ流すが快楽を我慢することが出来なくて身を捩った。 「感じてくれているんだね、楓、楽にしてあげるから。ただ……私も、もう限界なんだ。少し、我慢して」 楓にシーツを巻き付けると横抱きにしたまま桔梗は急いで部屋を出た。 ぼんやりとした、意識のまま辿り着いたのは桔梗の自室だった。 桔梗は楓にキスをしたままベッドになだれ込むとそのままボタンを外し楓を生まれたままの姿にした。 「はぁ……綺麗だ、楓」 手のひらを脇腹から腰へと滑らせる。すると華奢な身体をくねらせ白い肌がピンク色に染まった。 「あ、あん……もう辛いです……桔梗様っ、桔梗様ぁ……!」 半泣きになりながら楓は桔梗の頬に手を伸ばし腰を揺らしながら陰茎を桔梗の太腿に擦り付けた。

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